サウジアラビア出張報告
期間
メンバー
目的
費用
便宜供与
4/29木
0735羽田発 0850関空着 1時間15分
1100関空 1605ムンバイ 8時間35分
2000ムンバイ 2135リヤド 4時間05分
アルホザマホテル泊
4/30金
イスラム教のため金曜日はサウジアラビアの休日
SAMA(Saudi Arabia Monetary Authority)のスレイマン アリ アルロミ氏の案内で赤い砂漠、博物館、スーク(市場)見学
5/1土
PEC(Petroleum Energy Center, Japan)にて
平松所長
岡崎副所長
伊藤三井物産サウジアラビア支店長
高屋三菱商事サウジアラビア総代表
前田JETROリヤド事務所所長
草野JICAサウジアラビア事務所
サウジアラビア商工会議所評議会にて
ウサマ アル クルディ事務総長
アブドラ アル ノサヤン氏
サアド イブラヒム アル モジェル氏
ハリル コルディ氏
アミン クルディ博士(商務大臣顧問)宅にて夕食会
ムハマド アル ジャセル SAMA副総裁
モハマド ビン フセイン KACST(King Abdulaziz City for Science and Technology)副所長兼サウジアラビア2000年問題 委員会委員長
5/2日
KACST
ムハマド アル ジャセル SAMA副総裁主催夕食会
ムハマド アル ジャセル SAMA副総裁
アミン クルディ博士
アブダラ アル ムアリーム サウジアラビア議会議員
イブラヒム アル ムハンナ博士 石油省顧問
マジド アル モネーフ博士 石油大臣顧問
5/3月
KACSTエネルギー研究所ソーラービレッジ見学
サウジアラビア石油省にて
ファイサル ビン トゥルキ ビン アブドルアジズ王子(顧問)
アブドルアジズ ビン サルマン ビン アブドルアジズ王子(次官)
1630リヤド発 1810ジェッダ着 1時間40分
ホリディイン泊
5/4火
ヒダダ社見学
サウジケーブルカンパニー社見学
ザイナル家(ゼナルグループオーナー)主催昼食会
シェイク モハメド ザイナル サウジアラビア議会議員
シェイク アブドゥラ ザイナル氏
シェイク ハリド ザイナル氏
松谷浩尚ジェッダ領事
シェイク ハルドゥーン バラカット氏(ナショナルコマーシャルバンク顧問)主催夕食会
5/5水
SEDOCO社にて モハメド ビン マフーズ会長
アブドラ ハシム グループにて モハメド ハシム会長
アルラジ エクスチェンジ社にて アブドルラハマン アルラジ会長
ナショナルコマーシャルバンクにて サレー カーキ副総支配人
5/6木
シェイク ハリド ザイナル氏の招待でダイビング
モハメド クルディ博士宅で夕食会
5/7金
1545ジェッダ発1930バーレーン着
2300バーレーン 1240香港 8時間40分
1445香港 1945成田 4時間
感想
「なぜ、日本の銀行は湾岸戦争の時に、さっさと引き上げたのか」と今回お目にかかったほとんどの人から憤りを込めた質問をあびせられた。「彼らはみんな数ヶ月して戻ってきた。また、ビジネスをやりたいと。だけど、そんなところをだれが信用するか」
サウジアラビアにとって、日本は遠い異国のようだった。サウジアラビアの人は、資源も無い国が技術だけでここまで発展したことに驚きを覚え、だからこそ、日本との関係をもっと強化して、「石油後」のサウジアラビアの発展に手を貸して欲しいと訴えている。
しかし、日本は石油を買ってくれるだけで、それ以上の関係を持とうとしない、ということがサウジアラビアにとっては大いに不満のようだ。日本政府は、日本の対サウジアラビア投資額はアメリカに次いで第二位のはずだ、と主張するが、サウジアラビアにしてみれば、それはわずか二つの巨大プラントの投資額が大きいからで、その二つを除けば、日本の投資は本当に微々たるものだ、と不満になる。
人口の60%以上が25歳以下という若いサウジアラビアにとってみれば、若者の就労先を提供する産業の育成が最大の経済課題であり、日本にかける期待は大きい。
日本は79年の第二次オイルショック時に、エネルギーの石油依存度が77.4%、石油の中東依存度が78.1%であった。この石油依存度を下げるべく日本は努力してきたが、96年時点では石油依存度は55.2%、そしてその石油の中東依存度は、82.7%とオイルショック時よりも高くなっている。
IEA(国際エネルギー機関)の予測に寄れば、2010年には全世界の石油のOPEC依存度は50%を超えるとされ、もっとも楽観的な米国エネルギー省の予測でも2015年にOPECへの石油の依存度は50%を超える。サウジアラビアは今日現在、OPECのなかの三分の一を超える石油を生産している。
サウジアラビア、イラン、イラク、クゥェート、UAEの五カ国が、2010年には、全世界の石油の50%を生産すると予測され、なかでもサウジアラビアの埋蔵量は飛びぬけて大きい。石油を必要とする日本にとってみれば、いずれ、今以上に無くてはならない存在になる、それがサウジアラビアなのだ。
サウジアラビアは、石油が枯渇した時のために備え、リン鉱石、ボーキサイトといったまだ手がつけられていない、しかし、国内に豊富に眠る資源の採掘を開始しようとしている。そのために、北部の資源地帯から海岸までこの鉱石を運ぶ、そして開発の遅れた北部地帯と首都リヤドをむすぶ鉄道の建設に力を入れようとしている。この鉄道建設に日本からの資金と技術の援助をしてくれないか、それが可能ならばAOC(アラビア石油)の採掘権が切れる2000年3月にこれを更新しようではないか、というのがサウジアラビア政府の考えだ。AOC以外に海外の企業が採掘権を持っているところはサウジアラビア国内にはなく、なぜ、AOCだけ特例なのかという声があることは確かだ。しかし、だからこそ、日本政府は前向きに考えるべきではないか。