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5月15日

先生方の指示通りに、わかめ、こんにゃく、ごぼうを避け、そばとカレーを食べずに一週間。しかし、この一週間の食事の量がばれたら、再入院になりそうだ。うー、今日も腹半分どころか...。

阪神がまだ首位だから、某先生も機嫌いいだろうか。

せっせと緑の中を毎日歩く。まだ、体力のほうは追いつかず、毎日せっせと昼寝もする。逆Tの字の傷はだいぶきれいにおさまり、腹水を出していたドレインの穴もふさがりつつある。

 

北村直人代議士が北海道十三区の自民党支部長に就任した。支部長だけでなく、次期総選挙の党の公認候補として、直ぐに決定する必要がある。それが自由民主党としてのけじめのはずだ。

議会制民主主義を守るということと、政党として、不適切な候補者を排除するということは分けて考える必要がある。議員辞職勧告決議案なるものは排除して当然だが、それで終わってしまっては、自民党とはいったい何なんだということになってしまう。

 

議員の秘書が逮捕されたのだから、議員が辞めないのはおかしいという声が野党の一部にある。普段、人権ということを声高に訴えている議員からもそういう声が上がっている。おい、おい、人権というものは、政府、権力から個人を守るはずのものではないのか。

国会議員には不逮捕特権というものがある。その秘書にはない。もし、秘書が逮捕された議員が辞職しなければならないならば、権力の暴走は極めて容易になる。狙いをつけた議員の秘書を逮捕してしまえばよいことになる。議員本人の逮捕許諾請求の必要もなくなる。

逮捕され、起訴された人間が有罪かどうかを決めるのは、司法であり、司法が有罪と認めるまでは、推定無罪の原則が成り立つはずだ。だから、司法がきちんと独立しているならば、権力の暴走はチェックされる。

秘書の逮捕で議員が辞職しなければならないならば、検察のナントカ費に目をつけて調べだした野党議員に対して、検察が、その秘書を逮捕させて、目の上のたんこぶになった議員を辞職させてしまうなどということが起こりえるではないか。

日本の野党は、権力の怖さを知らなさすぎる。

鈴木宗男代議士事件で、野党が声を上げるべきは、自民党の北海道十三区における対応であり、鈴木代議士の議席云々ではない。

ワイドショー的なスキャンダル叩きではなく、政策的な議論をきちんと提示して政権を狙うきちんとした野党をつくらないと。もちろん、その前に政党として一本化された政策を持ち、クリーンな与党をつくることが先決です、はい。どうもすみません。

 

ただ、議運委員長の解任動議というのはいただけない。賛否同数になったら、委員長が決裁することになっているのだし、その判断が自分と違うからといって、解任動議をいちいち出すのか。民主党も政策議論ができる執行部を選んでくれ。

 

5月10日

信州といえばそば。

松本市内のおいしい蕎麦屋を探して、一人前もりそば二枚のところを一枚だけ。とにかく何でもよく噛んで食べることと言われているので、もりそばも一生懸命に噛む。あーあ、そばをよく噛んで、食べたのは初めてだ。

病院に見舞いにいくと、親父が先生に、こいつ外に出たとたんに蕎麦食っているんですよ、と告げ口する。えっ、そばを食った!? だめだよ今、そばなんか食っちゃ。昨日は何食べたの? カレー食べたって、おい、普通その胃の調子で刺激物は食わねえだろ。おまけに僕の担当医の一人が阪神ファンなもんだから、あやうく再入院になりそうだった。

こりゃしばらくはおとなしくしていなきゃと、島崎藤村の千曲川のスケッチと夜明け前を買い込み(破戒は病室で読み終えた)、ついでに旧制松本高校のことを書いた北杜夫の青春記を探したが無かったのでトルーマン・カポーティの短編集にして(まったく脈絡は無い)、しばらくは読書に明け暮れようかと思う。

 

国会関連のニュースを聞いていると、日本の野党は、権力の怖さに対する認識がまるで無いのではないかと思う。議会で少数派である野党が、議員の身分に関する決議を多数決で決めようとしているのは、まったく本末転倒だ。

鈴木宗男代議士だって、有権者が選挙で選んだのだから、本来、その選択がどれほど悪かろうと任期中はがまんして、次の選挙ではこうした過ちを繰り返さないようにするべきなのだ(不愉快に思う人は多いと思うが、任期のある議員を選挙で選ぶということは、そういうことなのだ)。もし彼の行為が、法に触れていれば逮捕の許諾請求が出されるだろうし、証言に偽りがあれば偽証罪で告発すべきだし、最悪の場合、院の規則にのっとって除名することもできる。

議員辞職勧告なる根拠の無い決議を多数決で成立させて、これを悪しき前例にすれば、組織的に秘書の給料を上納させていた共産党の責任者松本ナントカ君や社民党の秘書の名義貸しの総責任者である土井ナニガシさんに対し、そうした理由をでっち上げて議員辞職勧告を出すなどということが、多数党により出来てしまうではないか。

ヒトラーの権力掌握への一歩は、議会の多数決で議会制民主主義に対する抜け穴を作ったことだった。気に食わないからといって、有権者の選挙による選択や国会、院のルールを飛び越えて、議会の多数決で議員の身分を云々してはいけない。

しかも、勧告決議案が成立してもすんなりと辞職するような潔いタマではないだろう。無視されるような国会決議を成立させて、院の権威はどうするのか。

再度の証人喚問というが、なぜ、予算委員会なのか。懲罰委員会でも、決算行政監視委員会でも、しかるべき委員会はほかにあるはずだ。

 

もちろん、自民党の責任も重い。鈴木代議士が離党したから後は知らないというのでは済まない。早急に小泉総裁、山崎幹事長、そして他でもない野中代議士が釧路、根室に飛んで、この地域の自民党員の皆さんに、次期総選挙では自民党公認の北村直人代議士を当選させるように全力投球してほしいと、心からお願いをしなければならない。

加藤前代議士、井上前参議院議員のケースも、同様に一刻も早く地元で公認候補を決めて、全党を挙げて新人の当選のために運動を開始すべきだ。

 

政治の問題と国家の大問題を同時並行で議論できないわけがない。経済の議論、有事法制の議論、郵便事業への民間参入の議論、そして、政治と金の議論、それぞれの委員会で、どんどん議論すべきだ。

 

5月9日

おかげさまで今日退院いたしました。

川崎教授、橋倉先生をはじめ信州大学の移植班のみなさま、コーディネーター、看護婦のみなさま、ありがとうございました。

まだ、一人前の食事の半分しか食べることができず、疲れやすいため、あと一週間ほど信州で静養し、それから復帰いたします。

退院して、ジーパンやポロシャツを買い、本屋に寄って、またすぐ親父の見舞いに病院に戻りました。親父も顔色が非常に良くなり、かすれていた声も、結局は肝臓が原因だったようで、元気の良い声に戻りました。実の親をつかまえて、ホームページで黒く小さく干からびていたとはどういうことだ、などとぶつぶつ言っていましたが。

 

松本には、かの悪名高い環境事業団が造ったサッカー場があることを思い出し、この機会に見に行こうかとも思いましたが、新緑もきれいな季節でもあり、そうしたことはしばらく忘れ、緑の中でのんびりすることにしました。東京に戻ったら、環境事業団を受け継ぐ新しい特殊会社が、きちんと業務を終え、解散する日が決まっているのか、いかがわしい付帯業務を全て廃止しているか、多額の使途不明金もどきを出した天下りの役人の首をきちんと切っているかなど等をチェックしなければ。それまでは青山課長にがんばってもらいましょう。

ちなみにパラグァイ代表が松本でキャンプをはることになりました

 

5月2日

生体肝移植のドナーになりました。相手(レシピエント)は、親父でした。

おかげさまで、親父の経過は良好です。私も近いうちに、国会と総務省に復帰する予定です。

川崎教授をはじめとする信州大学、順天堂大学の全ての関係者の皆様とお世話になった松本市の方々、そしてご心配と激励をいただいた全ての皆様に、心よりお礼申し上げたいと思います。

私の親父は、もうかなり長い間、C型肝炎を患い、肝硬変がずいぶんと進んでいました。今年の正月に体調を崩して入院した親父を、病院に見舞いに行くと、ベッドの上で、黒く、小さく、まるで干からびてしまっているようでした。このままだと、間違いなく死んでしまうだろう、という状況でした。

おふくろを七年前に亡くしたものですから、親父には、できることは何でもやって、少しでも長生きしてもらいたいというのが正直な気持ちでした。

どうやら親父の容態が、かなり悪く、最後の手段としての移植の条件に当てはまるのではないか、ということがわかってきた段階で、私自身はわりとあっさりと自分がドナーになって、生体肝移植をしようか、と思うようになりました。

肝移植については、私は前から知識を持っていました。初当選してすぐ、国会で、臓器移植法案の議論があり、厚生委員会で質問に立つために、島村君という友人と二人で移植の問題をずいぶんと勉強しました。

私には、今年の四月六日に結婚したばかりの弟と独身の妹がおります。しかし、長男としては、弟や妹にドナーになれというわけにはいきませんから、そこはたんたんと、自分がやろうと思いました。

少なくとも国内ではドナーが死亡した例はありませんし、肝臓は再生する臓器ですから、怖いことは無いと思いました。もちろん再生するからといって、一度肝臓を切った身体が、100%元に戻るのかと言われれば、そうならない可能性もあるのかもしれません。しかし、道を歩いていても運が悪ければ事故に会うわけだし、去年の年末にアフガニスタンに行ったときに地雷を踏んでしまったことだって起こりえたわけですから、人生何事もリスクはつきものです。ここで、思い切って移植をして、親父を長生きさせよう、後は余生を楽しんでもらいたいと思いました。

親父の命は延ばしたいとは思いましたが、はっきり言って、政治家河野洋平の政治生命の延命には興味ありません。もうそろそろ引き際でしょう。

これまでの日本の政治家の欠点のひとつは、きちんとした回顧録を残していない人が多いということです。河野洋平には、移植で延びた命を使って、これまで自分がやってきたことをしっかりと振り返った記録的な価値のある回顧録を書き上げてほしいと思っています。ヤングパワーといわれ、新自由クラブを創り、十年間自民党と戦い、復党して官房長官や、野党の総裁、副総理・外務大臣を歴任した政治活動をきちんと後世に自分の言葉で残すことは、政治家河野洋平の最後に残された大切な使命です。つまらん自民党内の抗争のために、自分の大切な肝臓を提供したつもりはありませんから、派閥次元の発言は差し控えてもらいたいと思います。

親父も感染したC型肝炎ウイルスは、日本では四十年ぐらい前から広がったといわれ、このウイルスに感染している日本人は、一説によると五十歳代以上で3−4%といわれています。インターフェロンのような新しい治療法ができてきましたが、C型肝炎に感染すると七割の人が慢性肝炎になり、およそ二十年で肝硬変、三十年で肝臓がんへ移行するとも言われています。日本では、1980年代以降肝臓がんが急激に増え、そのうちの九割がC型肝炎によるもののようです。今や、このC型肝炎ウイルスにどう対処していくかは政治問題でもあります。

肝移植によって、C型肝炎ウイルスが消えるわけではありません。しかし、肝硬変が進み、肝臓が機能しなくなった患者にとっては、移植はいわば生きながらえるための最後の手段です。一年以内に肝臓病またはその合併症で死亡することが予測され、他に有効な治療方法が無い場合には、移植は選択肢の一つでしょう。移植後に、新しい肝臓が再びC型肝炎ウイルスに感染する可能性が高いものの、病状の進行は比較的穏やかで、移植後五年の生存率は良好です。しかし、今の日本では、脳死移植の提供件数が少なく、生体肝移植が必要になってきます。

自分がドナーになってみて思うのは、生体肝移植についての正しい情報がきちんと発信されていることの大切さと生体肝移植を美談とすることの危険さです。

生体肝移植がどういうものであり、その可能性とリスクについて、正確に伝えていくことはとても大切なことです。

しかし、C型肝炎による肝硬変に対する生体肝移植が有効な治療法として確立され、その件数が増えれば増えるほど、患者のご家族のようなドナーの候補者に対しての社会的なプレッシャーが高まっていくことになりかねません。ドナーになるかどうか、つまり自分の身体にメスを入れ、健康な肝臓を切り取るかどうかは、大変大きな決断です。全てのドナーの候補者に対して、最新の正しい情報を入手できることと、誰からも圧力をかけられずに決断できることが保障されなければなりません。そして、肝臓を提供するかどうかは、ドナー候補者の個人的な決断であり、その決断ができる状況を確保しておかなければなりません。

生体肝移植を「美談」としてマスコミなどが取り上げることは、不必要な圧力を高めることにつながりかねず、絶対に避けるべきだと思います。

健康な肝臓を切るということが、身体にとって良いはずはありません。いつまでに、どこまで、回復するかには、個人差があります。家族や仕事の状況、人生のタイミングなどをじっくり考えて、やはり提供できないという決断も当然あると思います。切るのは怖いという方もいるでしょう。C型肝炎による肝硬変の治療としての肝臓移植には、今日現在、保険の適用もありません。高額な治療費が、すべて自費(レシピエントの負担)になります。

C型肝炎の患者のご家族に申し上げたいのは、ドナーになるかどうかの決断だけで、レシピエントへの愛の強さを量ることはできないのだということです。ドナーになる勇気と同じぐらい、自分の身体と家族を守っていく勇気も大切です。

私がドナーになることを決めたのとほぼ同じタイミングで、わが愛妻は結婚九年目にして初めて、つわりを経験していました。彼女は、私がドナーになることを非常に不安に思っていました。彼女は私よりも熱心に、移植に関する英語の文献まで取り寄せて読み、何度も何度も信州大学の先生方に移植した後のドナーの経過を質問し、最後は信州大学で移植手術を受けたドナーの方にも直接お目にかかって、話を伺いました。そして、最後は彼女なりに納得したのだと思います。私は、親に対する気持ちと生まれてくる子供への責任をはかりにかけ、移植技術をはじめとする医療体制を信じて、ドナーになりました。しかし、妊娠初期の不安定な時期に、妻に精神的、肉体的に大変な負担をかけてしまいました。おそらく義母も複雑な気持ちだったろうと思います。

手術後の痛みは、個人差が大きいといいますが、私の場合は予想以上でした。ICUでは、痛みと吐き気で二晩のたうち回りました。あまりの痛さに、神様、やっぱりやめます、目が覚めたらこれは無かったことにしてください、と頼んだほどでした。全知全能の神様は、この願いを聞き入れてくださいましたが、目が覚めるどころか、あまりの痛さに眠ることもできなかったため、取り消しはききませんでした。

さらに、私の肝機能も十分に回復し、そろそろ退院というときになって、突然に、食事ができなくなりました。肝臓を三分の一切ってしまったため、そこに大きな空間ができて、胃がその新しい空間にはまり込むような形でねじれてしまったのです。これはドナー独特の症状ですが、胃カメラを飲んで、このねじれを直すことができました。(信州大学では、十年間に実施した115件の生体肝移植のうち、13人のドナーにこの胃のねじれが発生したそうです。そして、そのうち12人が胃カメラを一度だけ飲むことで症状が治りました。)

 

親父が政治家だったために早死にしたおふくろは、天国で、親父が来るのを楽しみにずっと待っていたと思います。そのおふくろに、まだ、親父はそっちに当分行かないよ、と言わなければならないのが、ただ一つの心残りではあります。

 

 

4月8日

拝啓 春暖の候いよいよご健勝のこととお喜び申し上げます。

新宿御苑の八重桜は四月下旬頃が見頃となりますので 桜を見る会 を催すことといたしました。

ご夫妻おそろいにてご来観下さいますようご案内申し上げます。

                 内閣総理大臣 小泉純一郎

うーん、今年は本当にそのころが見頃だろうか!?

新宿御苑には、五十種類、千五百本以上の桜がある。日本国内の八重桜の品種はほとんどがあるそうだ。なかでも一葉(いちよう)という淡紅色八重大輪の桜が二百本あり、この品種が満開の時に首相主催の桜を見る会も開かれる、ということだそうだ。

 

今日も参考人招致。

それも良いだろうが、経済をどうするのか、という議論はもっと大事だと思う。予算委員会で議論すべきもの、決算委員会なり、懲罰委員会なりなんなりでやるべきものを分けて、同時並行でやったらどうなのか。

それに司法がやるべきことのまねごとを立法府がしても...。

 

来日中のアメリカの国務省高官を交えての朝食会。中近東問題が深刻のようだが、北朝鮮をはじめ、アジアの問題が消えたわけではない。朝鮮半島問題を中心に、一時間半の意見交換。

 

さて、一身上の都合により、しばらくの間、メールマガジンの発行とホームページの更新をお休みいたします。ゴールデンウイーク明けにでも再開できればいいなと思っています。

 

4月6日

僕の弟が彼女とつきあい始めた頃、アヴェマリアを聞きに行かないかと誘われたらしい。まめな弟は、予習をしようとレコード屋、じゃなかったCD屋にいって、女性ボーカルのセクションを一生懸命に、阿部まりあかな、安部かな、と探していた。みんな、こりゃだめだなと思っていたが、結局、ン年後の今日、めでたく結婚した。そういえば、成功する秘訣は、成功するまで頑張ることだ、と誰かが言っていたっけ。おめでとう。

 

国土交通省筋(!)と、道路公団の有料道路の料金体系について相談。

ラッファーカーブは、なにも税金だけのことではないはずだ。

時間帯や曜日によって、有料道路や一般道路の込み具合が変わるのだから、それにあわせて料金を柔軟に変更すれば、通行量と道路収入が最適になる点があるはずだ。そのためには法改正が必要になる。国土交通省で研究会を立ち上げ、この夏までには、結果をまとめる。

例えば、新湘南バイパスという藤沢から茅ヶ崎海岸まで8.7kmの有料道路がある。現状では、この区間で通行料金が四百円だから、なかなか車が通らない。当然、採算はとれず、百円稼ぐのに百九十二円かかる。借入金の金利もまかなえない。

週末、そして夏の海水浴シーズンに、このバイパスの料金を思い切って下げれば、渋滞している国道一号線や百三十四号線から車が回ってくるだろう。茅ヶ崎市内の渋滞緩和にはなるし、公団の収支も改善されるはず。

ちなみに第三京浜、横浜新道、横浜横須賀道路、小田原厚木道路、箱根新道、真鶴道路は黒字、西湘バイパスは百円稼ぐのに百七円かかる。このあたりでは、アクアラインも赤字。アクアラインは、三百円以上のコストをかけて百円の収入だから、ここも真剣に考えないと。

 

成田空港の出国審査で、フォーク型の行列が始まる。ところが下村法務政務官のところに、どこかから止めてくれという苦情がきているらしい。先に来た人が先にサービスを受けるというのが公平の原則で、これに反対する理由はないはずだ。だが、法務省もテストしてからなどとおよび腰。下村さんが海外出張するので、よく見てくるということになった。

 

4月4日

週刊誌のなかには、全く本人に取材もしないで記事にする雑誌がある。まあ、別に、今に始まったことではないが。

しかし、親子二人の会話を、いかにも聞いていたように書くっていうのは...。

週刊ナントカなどは、いつ撮ったのかもわからない写真を載せて、いかにもこの記事のためにインタビューしたかのように。

政治家は選挙でチェックされるが、マスコミは誰が、どうチェックするのだろうか。新聞、テレビ、出版社のなかで、外資に買収されるものがあっても良いかもしれない。スタンスが違うマスコミも必要だ。

USA Todayというアメリカの全国紙が創刊された当初、毎日、必ず前向きな見出しをつけていたことを思い出す(今でもそうだろうか)。

記者のなかで、政策を報道する人たちを、政策記者と肩書きをつけて、給料を上げたらどうだろうか。そうその原資は、まず...を...して。

 

議員会館で四月一日から金属探知器による入館者のチェックが始まる。あのテロから既に半年。

 

有事法制。なんか変。ナントカ本部長が総合調整をして、それで手に負えないときは、このナントカ本部長が内閣総理大臣に一段上の対応を依頼する。その依頼を受けて、内閣総理大臣が指示をする。ところが、このナントカ本部長と内閣総理大臣は同一人物なのだ!???

ナントカ本部、安保会議、閣議とどうも会議体が三種類あるようだが、ほとんどメンバーは、同じ。なぜ、閣議ではいけないのか。安保会議で、なにやらやって、閣議がそれを受けて決定する。有事にそんな暇があるのか、と聞くと、安保会議は本当にすぐ終わるようなものですから、と。そんなものなら要らないんじゃないの、と訊ねると、答はもごもご。どうも役人は、閣議が実質的な議論をして、そこで実質的な結論を出すことに抵抗があるようだ。閣議はあくまでも大臣が墨を擦って署名するだけのものにしておきたいのではないか、と疑いたくなる。

そういえば、他にもいろいろな対策本部があるが、国務大臣がメンバーというものがたくさんある。公益法人の次は、この対策本部をやめたらどうか。

 

4月3日

パレスチナ自治政府の発行するパスポートを日本はトラベルドキュメントとして認めていない。アメリカや、パレスチナに敵対しているイスラエルでさえ、認めているというのに、外交の不作為といわれてもしかたがない。

来日したパレスチナ議会の議長が、下村博文法務大臣政務官に面会を申し込んでいたため、議員会館ではなく、法務省で議長にあって頂くように下村政務官にお願いする。日本以外にパレスチナパスポートを認めていない主要国はほとんど無い状況に、下村政務官もびっくり。早速取り組んでいただく。

 

総務省の行政評価局が実施する政策評価、行政評価・監視の十四年度からの三カ年計画が決まった。

行政評価局との打ち合わせで、行政評価・監視のテーマに、原案には無かった外交・在外業務実施体制及び運営という項目を盛り込む。川口大臣が、いろいろと外務省改革をぶちあげられるようなので、それがどの程度きちんと実施されるか、調べさせていただく。十四年度に改革が始まるだろうから、十五年度のテーマにする。

外務省関係では、

杉浦副大臣に書面でお約束いただいた、在外公館設置法他、外務省が使用する国名、地名、人名他の固有名詞を、国民にあわせていただくこと

定員、特に在外公館の定員に関するサマーレビュー

現在進行中のODA、とくに技術協力に関する評価

とあわせて、改革ぶりを総務省の立場からしっかりとチェックしていきたい。

 

原子力発電のコストに関して、何やらきな臭い話がでている。

電事連が、古い原発の解体やら、再処理やらのコストを試算したところ、とんでもないお金がかかるとか。

今から数年前に、エネ庁が原発の発電コストが一番安いと試算を出したときに、胸を張って、この中には全てのコストが含まれている、それでも原発が一番安いと、言いはった。何百年後まで、高レベル放射性廃棄物をきちんと処分を続けても、これが安い、と。

その時に、コストを試算した前提をだせ、というと、電力会社から、外には出さないという条件で、資料提出を求めたので、細かいデータの開示はできない、と。

それが今度は一転して、原発のコストがかかる、とはあまりにエネ庁は無責任ではないか。

こんな馬鹿な数字が一人歩きするならば、電力会社の経営者を経済産業委員会に証人喚問し、きちんと原発のコストの積算根拠を出させるべきだ。

辻元、加藤両氏の証人喚問も良いが、国の政策に関する情報を集めるための証人喚問をもっとやるべきだ。

大体、参考人はうそをついても良いが(嘘をついても偽証罪にならない)、証人は罪に問われるというのはおかしい。国会での、供述は、全て嘘、偽りを述べていないという宣誓の上に行われるべきだし、証人喚問等という言葉ではなく、公聴会という中立的な言葉で行われるものもあるべきだ。(現行制度の公聴会ではなく)

原発のコストを、原発を持たない発電事業者にも負担させようなどとは、筋違いもいいところだ。だから原発から自然エネルギーに転換しようと議員連盟を作って一生懸命にやってきているのではないか。

 

3月29日

−いやあ、総務省がたいへんでさあ。

−どうした?

−誰かがウイルスを持ち込んだらしくて。

−広まっているのかい?

−もう二号館中、あっという間さ。

−そんなに凄い感染力なのか。

−最初はみんな気が付かなかったからなあ。無防備な奴は、結構やられたよ。

−でも、やっぱりウィンドウズだけだろ。

−そんなことないよ。

−えっ、マックやリナックスでもやられるのか。

−やられる、やられる。

−そうか、しばらくは、霞ヶ関WANに接続したPCだけにした方が良さそうだな。

−そんなことしたってだめさ。パソコンがネットワークに全然つながってなくたって、やられるんだから。

−そんな馬鹿な。

−本当さ。パソコンの電源を入れてなくてもやられた奴だっているんだから。

−えーっ。一体なんていうウイルスなんだ。

−風疹。

 

ジョージタウン大学のコリン・キャンベル教授が来日し、総務省で、ニュージーランドとオーストラリアの行政制度と改革についての勉強会。特に行政評価と予算のプロセスの関連について。オーストラリアのホーク政権時代のプロセスが、優れていたということで、その内容を具体的にプレゼンしていただいた。

 

3月28日

朝七時半、高輪宿舎出発。

八時から政務官室で、今日の総務委員会、恩給法案の答弁のレク。結局あたったのは、四人から七問。

比較的、質問のご趣旨がわかりやすいものばかりだったが、七問のレクに二十五分。

九時から大臣の答弁レクに出席。大臣は、これは何だ、これは定番か、なんだこれは、うーんよくわからんな、などとぶつぶつと言いながら、三十分で、総務委員会の午前中の恩給法案と午後のNHK予算案の両方の質問への答弁を勉強する。

十時委員会スタート。

まず小野清子参議院議員の湘桂作戦に関する質問にお答えする。

湘桂作戦とは、第二次大戦中に中国に作られた米軍基地から出撃した爆撃機が日本本土を爆撃するのを防ぐために、三十六万人を動員した大作戦だった。日本軍側の犠牲者も多かった。この作戦に従事した軍人は、恩給年に一月に二月の加算がつく。これを一月に三月の加算にできないかというのが質問の趣旨。もし、この変更が可能ならば、それによって新たに恩給の対象になるという方がいらっしゃるためだ。

恩給の加算は、戦前の恩給法にも細かく規定があり、陸海軍省が検討したものを陛下が勅裁し、内閣が告示するというものだったため、これを今から変更するのは難しい。また、大激戦だった硫黄島も一月に二月の加算ということになっているため、一つを変えると他も全て見直さなければならず、これはとてもできない、と答弁。

その後、いろいろな議員から、恩給のベースアップと物価、年金の関係、平均年齢が八十一歳を超えた受給者に対する恩給行政のあり方等々の質問をお受けする。十二時前に採決、可決。

総務委員長、議運委員長、与党国対委員長にお礼のご挨拶に回る。

 

電子政府がいよいよ始まりつつあるが、そろそろ政府調達のいろいろなルールをきちんとしていかなければならない。

例えば、住民票を電子化しようとするならば、日本で使われている全ての漢字をきちんと取り扱えるシステムが必要だ。今は、市役所ごとに外字のシステムが違うため、転出元のシステムでは正確に出る字が、転入先のシステムでは、別な外字コードで、文字化けするということになる。さらに、新しいウィンドウズのバージョンのように、勝手にユーザーのデータをどこかに転送されても困る。

今後は、ソースコードを公開しているソフトウェアであり、かつ、日本語、あるいはアジア圏の言語をきちんとサポートしているソフトという条件をつけ、これに合致しているものは全て調達の対象ということにするべき。

マイクロソフトでさえも、ドイツの外務省と軍向けにソースコードを公開したという話もある。

 

官房より新人事の説明。

紙にこう書いてある。

 

   退官

   ↑

46 だれそれ  なんとか局長

   ↑

48 何某    かんとか局長

   ↑

50 だれべえ  こっちの部長

   ↑

51 誰々    あっちの課長

 

要するに46年入省のだれそれが今度退官するので、その後に、かんとか局長の何某を持っていき、何某の後任には50年入省のだれべえを充て、その後任には誰々、ということだそうだ。これを列車というそうだ。この列車が、紙に、五、六本書いてある。

なるほど、官僚人事っていうのは、こう決まるんだ、と思った。

 

3月27日

平成十四年度予算成立。

 

朝、来日中の米国上下両院議員との朝食会。ITを中心に議論。米軍基地が日本で使用している周波数の問題についても、問題提起する。米国内でも米軍の使用する周波数がやはり今後必要なところのど真ん中にあるらしい。

 

ニュージーランド公使が来訪。郵政公社化問題についての意見交換。イギリスのエコノミスト誌の日本の政治に関する記事について質問を受ける。

 

公益法人の問題で、ちょっと納得がいかないことがあり、昼三十分のレクが大幅に伸びる。

すぐにキャピトル東急ホテルに駆けつけ、第1472回!の放送人政治懇話会の講師。毎週一回だそうだが、一体何年続いているのやら。

食の安全の勉強会で、リスクアナリシスに関する説明を受ける。

地上波のデジタル化にともなうアナログ変換に関するレク。

 

来日したパレスチナ立法議会の議長を主賓とする内輪の夕食会。93年のオスロで、上の階の人、と呼ばれた人だ。中東和平交渉に関するいろいろな臨場感あふれる話を直接伺う。

パレスチナ自治政府の暫定的な代表部をどこかに置けないのか、という問題がある。自治政府の財政難から、自前の代表部がむずかしいため、アラブ連盟が東京に代表部を作り、自治政府が間借りするということにするという手はある。

今は駐日大使格の外交官が二ヶ月に二週間日本に滞在する。

アラブのどこかの国の大使館に少しの間、お邪魔したらどうか、と思うが、どこをどう選ぶかなどと、いろいろ難しい問題があるようだ。

 

明日の参議院総務委員会で、恩給法の審議。夜、九時過ぎの段階で、六問あたっている。明日の答弁レクは、八時からということにする。

しかし、アナログ変換、公益法人改革、恩給が、みんな総務省というのも、我ながら、何の脈絡もないな、と思う。