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3月13日

党大会。うーん、長かった。変えようとしたけれど、変えきらなかったというコメントが実際に中でやっていた人の意見。

森総裁の挨拶は評判が良かった。ふっきれていたとの評価。ベテランだけでなく、若手も評価していた。

武道館という箱のせいか、熱気が薄かった。

 

緊急経済対策を与党でまとめたものの税制に関する部分について、党税調の最高顧問である山中貞則代議士がクビを横に振った。総理が宮沢、柳沢、麻生の三大臣からなる対策本部を作り、与党三党が政調会長レベルで合意しているのに、党税調の最高顧問一人がこれを止めてしまうといういまのシステムは明らかにおかしい。第一、税制調査会は、政務調査会の中の一調査会にすぎないではないか。山中最高顧問は、総務会のメンバーでもあり、総務会は全員一致が原則だから、税調と総務会を握ってしまっていることにもなる。誰がいったい政策の責任者なのか。

僕が党大会に出した動議の二番目は、この問題を改善せよというものだったが、取り上げられなかった。

この対策をまとめていたときは、一万三千円あった株価が、いまや一万二千円を切った。内閣でわかっている人間がリーダーシップをとって、きちんと国民に説明して、政策を打てる体制をつくらねば。

 

明日、参議院で問責決議案が出る。午前十時の本会議で処理されるが、予算委員会は午後セットできない。

今の日程は、十五日に公聴会、十六日に集中審議、十七から二十間で休んで、二十一、二十二で委員会審査(衆議院で言う分科会)、二十三日に締め括り総括と本会議。明日の予算委員会ができないため、十九日の月曜日に予算委員会を開くことになる。

予算が終わると、三月三十一日付で期限が切れる税制の特別措置以下の日切れ法案の審議、それから予算関連法案。

しかし、経済状況を考えると、きちんとリーダーシップをとって経済政策を打てる本格政権が必要だ。

 

総裁選挙を目指して、若手は各地でゲリラ戦。派閥横断的にといいたいが、なかなか横断しない。党員投票を実施すること、立候補の推薦人数を減らすこと、九月の総裁選挙はやらないことを目指して、まず動く。それから若手候補の擁立を。

 

3月6日

昔、野球のナイターというのは和製英語で、英語ではナイトゲームズというんだよと教わったことがある。それと同様にNLP(Night Landing Practice)というのも和製英語とまではいかないが、在日米軍・外務省・防衛施設庁製英語なのだろう。キティホーク以外の米軍空母のパイロットにNLPといっても通じないかもしれない。米軍で普通に使われる言葉はFCLP(Field Carrier Landing Practice) つまりフィールドで行う空母着艦訓練。

かつて米軍では、空母での離発着10万回に対して、300回の事故が起きていた。これを改善するための措置の一つとして、10日間ルールを初めとする対策が導入され、現在では、この事故率は2回を下回る程度まで大幅に改善された。

この10日間ルールというのは、空母が出港する10日前からその前日までの間に全てのパイロットは、このFCLPを行わなければならないというルールである。FCLPとは、昼間ならば八回のタッチアンドゴー(着陸しようとした飛行機の車輪が着地した瞬間にエンジン出力をあげ離陸すること)、夜は六回のタッチアンドゴーを一つのサイクルとして、最大3サイクル、つまり三日の訓練を行うこと。全ての訓練は、着地地点のすぐ横にあるブースにいるLSOと呼ばれるグループに採点されている。そして、LSOが合格点をつけたところでそのパイロットのFCLPは終了する。

硫黄島は、周りに照明が無く、騒音を気にする必要もなく、訓練には最適であり、厚木基地は、街の明かりの真ん中であるし、騒音防止の観点からかなり高い高度から急降下して来なければならず、実際の空母への発着の訓練としては、効果が薄い。

しかし、硫黄島でこの訓練を行うと、訓練終了後、硫黄島から機器を引き上げて横須賀を出港しようとしている空母に搭載するのに四日かかる。そのため出港の何日か前に硫黄島での訓練を終える必要があり、硫黄島でパイロット全員のFCLPを出港の十日前からの期間で終えることが物理的にできない。現状では、硫黄島でのFCLPは、出港の十日以前に開始されるため、訓練を硫黄島で最初に行ったパイロットは、出港までにもう一度、厚木でFCLPをやらないと10日間ルールをはみでてしまう。米軍は、その分を今回も厚木でやっている。しかし、今回のパイロットは、厚木での昼間のFCLPで合格したため、夜間の訓練はなかった。

今回のマスコミ報道では、この前段の説明がすっとんで、厚木基地でのNLPはなかったということだけが強調され、あるいはNLPはキャンセルされたという報道になり、ではNLPはいらないのか、という誤解につながりかねない。

同様に、米軍の兵士が犯罪を犯したときの身柄引き渡しについても、背景が報道されていないような気がする。米軍の兵士の身柄を引き渡すことには、アメリカ側はあまり問題がない。しかし、アメリカは身柄を引き渡した後、きちんと弁護士をつけることを要請する。今回のグリーンビルの艦長のことをみても、それがアメリカ式だ。しかし、日本の現在の犯罪捜査のやり方はとにかく自白させることが大事だから、取り調べに弁護士が付いていては、捜査当局、検察は、困ってしまう。だから、起訴前の身柄引き渡しに関しては、外務省と法務省、警察庁の意見が一致しない、いわば、国内の問題の要素が強い。捜査する側にしてみれば、身柄は米軍が預かっていても、きちんと取り調べにつれてきてくれれば、それで十分、というか、そのほうがありがたいのかもしれない。そのへんの背景説明が無く、政府がアメリカに対し地位協定の改定を要求するとかしないとか、という報道では、やはりミスリードになってしまう気がする。

数年前に、やはりハワイだったと思うが、米軍と自衛隊の共同訓練で、標的を引っ張って飛んでいた米軍機を自衛隊が誤って打ち落とす事件が起きている。日本の駐米大使がホワイトハウスにすっとんでいって謝罪をしたが、クリントン大統領は、実戦でそうしたことが起きないための訓練だから、と全く問題としなかった。えひめ丸と違って、軍人、訓練での事故であるが、日本側の原因で米軍の飛行機が墜落した事件については、あまり報道がなかったような気がする。

日米の関係を強化していくためにも、政府当局だけでなく、国民に広く安保に関わる事実を知らせ、議論しながら、理解を深めていく必要があると思う。その一環として、マスコミにきちんとした報道をしてもらう努力をしていくことの大切さをもっと重要視すべきではないか。

 

3月5日

十三日の党大会に提出する動議を党本部で鈴木総務局長に提出。ただ、党大会の動議の取り扱いは、前例、細則がないそうだ。

以下、動議の内容。

 

この際、わが自由民主党の抜本的改革を行う為、

三月十三日の党大会宛以下の動議を提案する

 

神奈川県第十五区選挙区支部長 

衆議院議員  河野太郎 花押

平成十三年三月五日

 

動議

一、   自由民主党所属衆参両院議員が国会法第五十六条に定める手続きに則って、法案を提出するに当たり、現状では、慣例により党四役の署名が必要とされているが、この慣例を廃し、国会法の手続き通りに戻すこと

 

動議

一、   内閣と党の二元政治になっている現状に鑑み、わが自由民主党が政権を担っている限り、内閣総理大臣及び内閣が、一元的に政策に責任をもつ党の制度をつくるために、党則第三章第三節「総務会」及び第四章「政務調査会」の改定を研究する特別の機関をすみやかに設け、来年の党大会に党則の改定案を提出せしめること

 

動議

一、   すみやかにわが自由民主党の総裁を公選する選挙を実施すること

二、   総裁公選規定第十条の規定にかかわらず、この総裁選挙の候補者たりえるは、自由民主党所属の全ての衆参両院議員とし、立候補にあたっては、推薦人を必要としないものとすること

三、   この総裁選挙の投票は、総裁公選規定第十四条の4にかかわらず、各市区町村の地域支部において投票所を設け、そこで行うものとし、総裁公選規定第六条に定める選挙人は、投票券を受取るにあたり、党員証及び本人であることを確認できる身分証明書を提示し、本人確認を受けるものとすること

四、   この総裁選挙では、総裁公選規定第二十条を停止し、自由民主党所属両院議員の数と同じ数を党員投票に割り当て、党員投票の得票率に応じて、この数を候補者に配分するものとすること

 

以上。

 

3月1日

八時半。環境部会。部会長いないので仕切る。浄化槽法改正案、NOx法改正案、そして温泉法改正案。とりあえず浄化槽法に文句いうはずだったこっちが仕切ることになり、三法ともあっさり承認。フロン法の状況説明をして簡単に終わるはずが、参加した議員同士がけんかになる。おめえ、ふざけんなって結構あれる議員が約一名。相手は当選回数一回少ないのに年上だから、もっと丁寧な口をきけよと思うが、相手の方は大人で突っかかってきたのを軽く受け流しておしまい。

 

九時十分。総務委員会。地方税の質疑をやっている。十時からの政審で説明しなければならないので必死に内職。

 

十時。院内第二十六控え室で政審。温泉法は昭和二十三年の第二回国会でできたもので、条文の日本語が古い。この際全面的に文言も書き換えるため、環境省と法制局で見直すため、今日は上程しない。浄化槽とNOxの二つを説明する。と、馳浩代議士が、浄化槽に関し、何で二つの資格が必要なのか、まさか別々な団体がやっているんではないだろうね、と突っ込む。そこで、こっちは、問題意識をべらべらとしゃべり、とりあえず、今回は平成八年の閣議決定に沿った法改正だが、次は全面的に見直したい。馳さんのおかげで、言いたくても今日の部会でいえなかったことを全部発言できた。君は本当にすばらしい!

次に大先輩から浄化槽について。

−この改正は、これまでの浄化槽にも適用されるのか。

−おっしゃるとおりです。

−ここで言う浄化槽と建築基準法の浄化槽は同じなのか。

−同じです。

−合併浄化槽と浄化槽の違いは何だ。

−浄化槽の一つの形態が合併浄化槽です。

−何でこの資料には、合併浄化槽の、と言う風に書いてあるんだ。

−今後は合併浄化槽のみしか造れないからです。

−この改正はこれまでの浄化槽にも適用されると言ったではないか。これまでの浄化槽には合併浄化槽以外のものもあるだろう。

−そのとおりです。

−じゃあ、この資料はおかしいではないか。ここは、浄化槽と書くべきだ。

−おっしゃるとおりです。すみません。

なんかぼろぼろになったが、二法案とも了承された。

 

政審終了後。議員会館でフロンネットの発足一周年の会合。

自民党内の調整の状況の説明をするが、野党のフクヤマとかコンドウとかが、いじめる。まあ、外から見れば自民党の党内調整の問題としか見えないから、仕方ない。ただ、みんな状況をよくわかっているくせにからかっていじめる。フン、いまにみていろい。

 

昼飯食べて、地位協定を勉強する若手の会の発起人準備会。

 

一時から馳代議士と二人でゼロエミッション研究会で大学生と質疑。

二時からBBCのテレビインタビュー。

二時半から取材。インターネット上で見るインタビュー番組。

三時。外務委員長室でデンマーク国会議長の訪問に関する勉強会。

四時。医療保険制度の改革を考える若手議員の会勉強会。

五時半。アメリカのラフルア公使宅で、アメリカの外交評議会の韓国タスクフォースのメンバーと韓国情勢の意見交換。マイク・グリーンはNSCにいくらしい。

太陽政策について、北朝鮮は何か変わったのか。北朝鮮の脅威レベルに変化無し。韓国が合意された枠組みから逸脱しないようにする事が大事だと力説するメンバーが多い。KEDOの枠組みを逸脱し、南から北に直接電力供給という話がでている。

厚木でのNLPは今回も実施されているのに、マスコミは実施しなかったと報道。どうなっているのか。米側に確認をお願いする。

 

2月28日

メールアドレスが変わってます。前のMSNはもう使えません。

 

パソコンが壊れてしまってしばらくお休みしてしまいましたが、無事修理から帰ってきました。この間、硫黄島へ米軍のNLPを見に行ったり(これも民間人が訓練に立ち会っていたということでしょうか)、フロン回収装置の説明会に山形に行ったり、いろいろとありましたが、過去は振り返らず、前に進みましょう。

 

朝八時に外交部会。機密費の件で、もめる。最後は中山外交調査会長に取り扱いを一任。

亡くなった小渕前首相もおっしゃっていたが、国会が予算を修正できないことはない。

 

浄化槽を設置するための浄化槽整備士という資格と、浄化槽を点検するための浄化槽管理士という資格がそれぞれあって、財団法人の浄化槽整備士センターというところと日本環境整備教育センターという二つの組織が資格を取るための講習会をやっている。それぞれ講習会の費用が合計年間一億二千万円と二億円が転がり込む仕組みになっている。これに関連する法律が厚生省から環境省に移管されてきた。改正法が明日環境部会にかかるので、役所が説明に来たが、大体こんな資格が必要なのか。六日間で六万円、十日間で十万円の講習費は妥当なのか。この法案はもともと社会部会と建設部会が、浄化槽と下水の利権争いを繰り広げ、大喧嘩の末に妥協してできた産物で、環境部会はまったくかやのそとだったものらしい。平成八年に検査などを委託する公益法人に関しては十二年度末までに基準を法律で定めるという閣議決定をしているため、そのための法改正のようだ。手続き的に、明日の部会は通すが、中身は今後環境部会で精査すると言うことで、部会長と話をつける。

と、宇和島選出の部会長、明日は米軍の特使について宇和島に行かんといけなくなり、部会、政審と部会長代理の私が担当することになった。

 

厚生省から環境省に移管された部分はある面めちゃくちゃで、ものによっては、予算を決めるのに、役所や自民党の正式機関である部会がタッチせず、有志の議員からなる議員連盟が勝手に決めていたものがある。いったいどうなっているのか。ここまで露骨な利権にびっくり。

 

COP7に向けての取り組みを議論する地球特で、加納参議院議員が、温暖化ガスの削減なんて短期的には無理だから2100年を目標にやるべしと、自説を展開。電力会社、経済産業省、商工族なんてのはみんなこの程度の認識だから。

 

地球特、環境部会を一般やマスコミにオープンにすべしと幹部に詰め寄るが、本当にマスコミは政策の議論を書くだろうかと反論される。環境部会と経産部会が対立しているとか、そのレベルの事しかかかれないのでは逆効果だと言う意見には、頷くしかない。マスコミよ、政策を報道せよ。

 

2月17日

金曜日。

本会議の前に、はからずも総理と連れション。

君のインターネットよく読んでるよ。あっ、ありがとうございます。

 

森総理の勝手補佐官の高市早苗代議士までが森派の派閥の会合で、総理を見限るような発言と読売新聞に。本会議中も高市代議士はカンカン。なんと、彼女は、党本部の指令で、秋田に出張していて、派閥の会合には出席していなかった! 抗議したら、ミスでしたと認めたそうだ。かといって訂正記事が出るとは思えないし、と。結構マスコミもいい加減。

 

英エコノミスト誌とBBCの取材とフォーリー米大使のお別れティーパーティ。東京では、ワシントンとの時差もあり、平日は毎朝四時起きだったそうだ。お疲れさまでした。日銀の速水総裁や津島代議士などとご一緒に肩の凝らない朝食会や夕食会をよくご一緒させていただき、議会人の大先輩の話を勉強させていただいた。ワシントンでも結構お忙しくなるらしい。

 

タオル業界のセーフガードの申請。HS分類に基づき、過半数の量を占めるところが賛成しないと申請はできない。繊維の場合、二ヶ月以内にセーフガードのための調査をするかどうかを決定し、半年以内にセーフガードを発動するかどうか決める。仮に発動しても、一年目は対前年と同量の輸入を認めねばならず、二年目は最低で対前年で6%、三年目も6%以上輸入割当を増やし、四年目で解除することが義務づけられる。しかも、繊維セーフガードそのものが2004年で廃止になる。急増する輸入に一時的にストップをかけるだけの措置であり、その三年間に業界がドラマチックに改革改善を行えなければ意味はない。貿易立国の日本がセーフガードを発動するかどうか、きわめて慎重に検討すべきであり、一部の利益ではなく、全体の利益を考える必要がある。

 

土曜日。

愛知県連青年局で講演。

愛知県選出の大村代議士が、橋本派を飛び出して、無派閥の若手議員の先頭に立てるかどうかが自民党が変わるかどうかのリトマス試験紙だ、と言うと、大村代議士の地元の市会議員さんたちが、僕たちもそう思います、と。力強い。橋本派の二回生よ、起つのは今だ。党本部、地方組織、ともに世代交代を合い言葉にやろうと呼びかける。

県議会、市町村議会で議員提案の予算修正、条例作成をやっていこう、

議員以外の民間の党員が、地方組織の頭になって、予備選挙をやっていく体制を作ろう、

支部長、県連会長の上に、党員から選ばれた総務会をもってこよう、と呼びかける。

 

国と地方の関係を再構築し、財源をしっかりと地方にわたし、隠れた債務を表に出して、さっさと膿をえぐることができるリーダーを自民党も考えなければいけない。理想的には塩崎恭久だが、現実的には、うーん、例えば麻生太郎。

 

2月14日

環境部会。

NOx法改正案を議論するはずが、上程できず。環境省と経産省のどちらが業界の指導監督をするか合意できず、まとまらない。これまでの取り組みを環境重視に変えようとする環境省に対して、経産省は、既得権があり、現状維持ならば、経産省は痛くもかゆくもない。もめて合意できなければ、経産省の既得権はそのまま。NOx法しかり、フロン法しかり。

環境大臣に実力のある政治家を登用し、政治決着を図っていくようにする必要がある。

 

太郎塾が調査を続けている世界銀行の日本ファンド汚職で解雇された日本人職員は、告訴もされず、名前の公表もされない。世銀にいましたと言って、次の職場でのうのうとしているかもしれない。この汚職で、世銀の調達から排除された企業も、他の国際金融機関の調達から排除されていないことがわかった。こんなおかしな話があるだろうか。日本のODAなのだから、財務省に改善をお願いする。

 

H−2ロケット8号機の打ち上げ失敗の原因と対策についてレクチャーを受ける。

飛行中の減圧制御時に旋回キャビテーションが発生し、変動圧力によりインデューサ羽根に変動応力が作用し、逆流渦を伴う旋回キャビテーションと入口整流ベーンの干渉により...。レクチャーの後、図と表がてんこ盛りの報告書を三時間かけて読む。超高度な推理小説を読んでいるよう。

 

南アフリカのシンクタンクの研究員と日本の構造改革と政治について意見交換。あらためて政治の責任を感じる。

 

自民党の政治改革本部。二時半スタート。三時からのクエスチョンタイムと重なり、残ったのはほんの十数人。内閣をトップダウンに改革し、党もそれにあわせてトップダウンに、という提案で、渡辺喜美代議士と二人で、猛反発。党と内閣が二党政治をやってはいけない。知り合いの新聞記者が、今日の党首討論は全く意味がなかったとあきれていた。

 

UNFPAのオベイド事務局長曰く、この二年でUNFPAの職員が多数定年退職する。国際機関への就職をねらう日本の若者よ、UNFPAは狙いかもしれない。

 

2月11日−2

最近、各国からの大使と話をすると、必ず聞かれることがある。

なんで、外務委員会と安全保障委員会の委員長が野党なんだ?

中央政府の最も大事な役割のなかに、外交も国防も入っているはずだが、その外交と国防を所管する委員会の委員長がなんで野党なのか、というのが外国から日本の国会をみて、まず最初に感じることらしい。一生懸命考えても理由がわからないから、国会議員に聞いてみようということになる。

外務委員会や安保委員会がいかに軽視されているかよくわかる。

 

先週ヨーロッパから各国の議員十八名からなる議員団が来日した。外務省から配布された日程を見ると、鎌倉見物、東京見物、京都見物はあるが、内容が薄い。日程をつくったのは外務省なんだろうか。二年前にEUに僕が招待されたときは、二週間、びっしりアポが入っていて、精神的、肉体的にもぐったりしたが、非常に勉強になった。それに比べて、なんかかわいそうだ。衆参の外務委員会との会談の申し入れがあったが、参議院の委員会は、会談を断り、衆議院だけ。

当日指定時間に行くと、欠席が多く、相手の方が人数が多い。通訳を入れて一時間しかないため、正味三十分。そこで、相手側の団長が、アジアの安定やNMD中国の人権問題などの質問をし始めると、いきなり、委員長が、今日はそうしたことになるとは思わなかった。おいおい、何をするつもりだったのかい。相手側が質問をだーっとすると、そっちだけ質問するんじゃ不公平だから、こっちも質問を、というので、それは長時間かけて日本に来た相手に失礼だから、こちらの質問は無しにして答えようということにして、やっと始める。フランスの議員など、英語を話さずフランス語でやるものだから、仏英の通訳が入って、英日の通訳、それを日英、英仏で答える。あっという間に時間が無くなり、予定時間になると、相手はまだ時間があるから継続したいと言い出すが、なんと委員長が、これから私は選挙区に帰るので忙しいとうち切る。あっきれる!

この訪日団は、きわめて悪い印象を抱いて帰ることになるだろう。誠に残念。外交問題に本当に一生懸命になろうという人は、すごく少ない。国際化の時代といわれるが、ほんとにこれでいいのか。もっとも環境の時代といわれながら、環境は....。

 

エジプト大使、バーレーンの外相、レバノンの首相、UAE大使、カタールの外務政務次官、サウジアラビア大使..、中近東関係の食事会が目白押しになった。

 

アメリカ大使館から、硫黄島でやるNLPを現地で見てくれ、と。何事も現場を見なければわからないから、行きますと二つ返事。Night Landing Practiceだから、もちろん夜。硫黄島はすごく遠くて、飛行機でも数時間(何に乗るのかによるが)、つまり、行くと硫黄島泊。日程調整をするので、いつやるのかと尋ねると、空母が出港前の十日間にやるとのこと。しかし、空母の出航日は軍事機密なので教えられない、なるほど。国会開会中に、どうやって、この日程を調整すんべ。

 

2月11日

予算委員会が始まったが、いったい全体、何が起きているのか。

財政の将来計画や年金、税制、医療、財政投融資、特殊法人の無駄遣いの是正、道路公団の借金、補助金、特定財源、特別会計などなど、二十一世紀の日本をどうしていくのか、議論していかなければいけないものがたくさんあるのに、KSDと機密費ばっかり。55年体制の染みついた人は、日本の行き先に対する危機感がないのか。なんで、予算委員会がこうなってしまうのか。予算委員会のメンバーは50歳以下、本当に将来を考えなくてはいけない世代のみに限定したらどうか。(むちゃくちゃな意見かもしれないだけど、それぐらい必要だ)

予算委員会で、財政の枠組みを議論し、各委員会で各省庁の予算を議論する仕組みにしないと、役人がやり放題やった細かい予算を全部見逃すことになる。

KSDのようなものは司直の手にゆだねるところと政治倫理審査会で、きちっとやることにして、予算委員会をスキャンダルに使わないようにしないと。公開、宣誓というのは政治倫理審査会を開く最低のルールだと思うが。

予算委員会を開いていると他の委員会が開けないとか、副大臣はだめで大臣が来いとか、国会が形骸化している。喜んでいるのは役人だけ。

 

機密費の問題も何もかも一緒になってしまっている。この問題は五段階にわけ、

一、松尾容疑者の横領事件。これは刑事事件だから、警察、検察に任せ、国会も自民党も今や、関係はない。

二、なぜ、松尾容疑者がこれだけ多額の金を横領できたのか、外務省のシステムは、どうなっていたのか、なぜ、その状態が放置されていたのか、今後、どうするのか、という議論。一義的には外務省が調査し、提案することだが、役人は排除し、政治家と外部の人間でやるべきこと。自民党も、この提案をしっかりと審査し、与党として責任を持った提案にすべきだ。そして、この提案を国会で説明し、(予算委員会ではなく外務委員会だ)、これでよいかどうか議論する必要がある。

三、報償費が、旅費、宿泊費など本来ならば、きちんとその項目に計上されているべきなのに、そうではないものにも使われていた。これはいくらあったのか、明らかにし、その該当項目に来年度予算の振り替えをやるべきだ。

四、さらに、報償費が、領収書がいらないために、個人の飲み食いやら、いい加減に使われてきた(テリー伊藤さんの得意な分野だ)中身を明らかにする必要がある。免責を認める司法取引までする権限を持った調査組織を時限立法の法律に基づいて立ち上げ、徹底的に調査し、事実をまずさらけ出すべき。そして、これを防ぐための措置を考える必要がある。

五、本当に、本来の意味での報償費をどうチェックしていくのか、検討する必要もある。

この五つをきちんとわけて、議論しなければ、ただ混乱するだけだ。そして、事実を知っている外務省から真剣に情報を引き出して、調査するためには、その仲間以外の人間が調査しなければならない。

直接、自分に責任はないとはいえ、こうした事件が明るみになったときに責任者をつとめているのだから、全て解明するのが、責任者のつとめである。外務大臣、もっと、しっかりやれ。

 

2月6日

厚生労働部会。法律三本。

国民年金の年金額の物価スライドを実施するとマイナス1%の改定になるため、それをしない特例法。ただし、これで平成13年度に給付費と国庫補助ベースで3860億円の財政影響。

遺族年金の額を恩給の改善にあわせて引き上げる改正案と平成五年四月一日以後戦傷病者の妻になった者に特別給金国債を支給する改正案。

時短促進法を五年間延長する改正案。年間総労働時間が1958時間から1848時間に短縮されたものの、目標の1800時間に未達のため。役所からは、需要喚起につながるとの説明があったが、定量的な説明がないため、おかしいのではないかとの声あり。定量化をすることに。

 

環境部会の小委員会。

PCBの処理に関する法律案。PCBの処理が急務であることは間違いないが、それを環境事業団に行わせることにより、この事業団の延命をはかっているふしがある。PCBの処理が緊急であることから、とりあえず、環境事業団に行わせるが、事業内容の見直しをぎりぎりとやることに。

環境事業団は、松本空港の緑地に、二万人収容のサッカー場をつくったり、融資のこげつきがあったり、やっている事業も本当に必要なのか疑わしい。PCB処理事業を引き受けるからということで、事業を廃止したりしているが、もともといらないものではないのか。環境部会で事業団の内容の見直しをと主張したが、行革本部から、部会での特殊法人の見直しは禁止との通達が。ぶぜんとしていると、事務局が、部会が自分で特殊法人を廃止するなんて、他にはないですよ。みんな、必死で守ろうとするのだから、とほめているのか、あきれているのか。とりあえず、一人でやって部会長に報告し、必要ならば、行革本部に上申することにする。

 

レバノンのハリーリ首相歓迎レセプション。同行の貿易担当大臣は36歳。うーん。

今回の訪日で、レバノンにオペラハウスをつくりたいという要望が寄せられているらしい。文化交流って、箱ものなのか。それだけの金を使うならば、航空会社に補助を出して、日本と中近東に直行便を飛ばして、需要をつくるなり、留学生の受け入れをやるなりということの方が良いと思う。

 

青年局人事が進まない。組織本部の委員長は、次長の兼務ができないということで、人事がとん挫しているらしい。僕も生活安全関係団体委員会委員長のため、青年局はクビかなあ。

 

2月2日

昨日の環境部会、政審を通った環境省設置法の一部改正案を今日の総務会で、部会長の代理で説明しなければならない。朝、家で、ぶつぶつと練習。次官級の地球環境審議官を環境省に設置し...、とやっているのを聞いていたうちのオクサンが、その地球環境審議官て、どんな人がやるのときく。官僚だよ、と答えると、普通の人はできないの、というので、環境省の役人の誰かがやるのさ、と答えると、でもパートなんでしょ、と言う。えっ、と聞き直すと、次官級なんでしょ、というから、次官級だよと答えると、次官級って、パートじゃないの? はあっ、と聞くと時間給でしょ? うーん、時間給の地球環境審議官ねえ、時給いくらにしますか。

 

十一時から院内第十五控え室で総務会。執行部の報告、人事案件と淡々と進む。国対からの報告が終わったところで、山中貞則総務が、KSD問題はきちんと出るところに出て、真相を究明しないと、自民党そのものが不信感をもたれることになる。これではいかん、ときつーく一発。それから法案説明が、経済産業部会、国土交通部会と続く。かならず、一言あるのが山中総務。さて、次だ、と立ち上がったら、国土交通省からニアミスの一件の説明が緊急に割り込む。説明もおざなりで、真相究明するぞという意気込みもなく。なんで、この国は起きた事件を徹底的に調査し、次に役立てようとしないのか。米軍が、沖縄や横田の空域を変換しないのは、管制官を信用していないからだとというのが理由にあるという発言も総務から出る。予定時間を三十分オーバーして、順番が回ってきた。練習通り、次官級の地球環境審議官を...、とやって、ご審議のほどお願いします、で着席。総務会長が、何かご発言は、と見渡すが、質問なし。よしっ、と思ったところで、山中総務。思わず緊張したが、ぼそぼそっと、アソウもコウノも孫はなかなか良いな。爆笑。思わず、最敬礼。村岡総務会長が、それでは、山中総務のおほめもありましたし、了承。ダッシュで羽田空港へ。

 

自民党の佐賀県連の青年局で講演。最も使われていない空港の代名詞のようになった佐賀空港を見られるかと思ったら、飛行機の便があわず、往復共に福岡空港。使いたくても使えない。

講演前の控え室で、ともかく中央がしっかりしないと、現場は参議院選挙を戦えない、とみなさんからお叱り。誠に、もっともで、ひたすら、党本部を代表してお詫び。

有明海ののりの問題が深刻化していて、漁協の青年部ともお目にかかる。とにかくきちんと調査をして、必要な対策は、きちんとやるしかない。必要なら、諫早湾の水門を開けて様子をみる。

これは、政争やパフォーマンスの道具にはしていただきたくない、と強い調子で、ご意見があった。

懇親会は、佐賀の地酒を飲む会。酒の飲めない僕には、猫に小判。

 

2月1日

環境部会。

部会長代理なので、正面のテーブルの席に着く。いつもと景色が違う。わぁーお。環境省設置法の改正案を了承。部会長から、政審はやるから、明日の総務会の説明はあんたやれ、と言われ、早速緊張。フロン法案は、商工部会との協議まとまらず、決裂へ。今、国会で議論して採決すれば、確実に通るのに、一部の族議員が党内で反対すると提出もできないという今のシステムに違和感を感じる。環境の時代と言いながら、経済産業省とその取り巻きが、環境への取り組みをストップしている。これだけ自民党のフロンへの取り組みが評価されているのに、情けない。

 

外務省の総務課、会計課の首席事務官が例の疑惑の報告書の説明に。まったくお話にならない!!!

松尾室長の上司が、見積もりのチェックをいつからしなかったのかと聞くと、最初からチェックしていないと。一番最初からチェックしないのかときくと、彼は省内では知らない人がいない人間だから、信頼されていた、という。さらに問いつめると、いや、松尾室長が、官邸から金をもらってきて、支払いをやっていたのを歴代の総務課長は知らなかったのだという。その上司の官房長も知らなかったという。馬鹿な説明をしなさんな、そんなことないだろうと言うと、過去の総務課長に聞いてみると、みな、松尾が支払いをやっていたのを知らなかったのです、と。額賀さんの秘書の1500万円もらって、忘れていました、報告をうっかりしましたの方がまだ真実味があるぜ。

報告書の最初のパラグラフに、室長がA銀行、B銀行、C銀行、D銀行に口座を開いたとある。なぜ、この銀行名が仮名なのと聞くと、名前が出てその銀行に迷惑がかかるといけないから。ちょっと待て。外務省はすでに納税者に迷惑をかけているわけで、そのための報告書ではないか。口座を開いた銀行は、本人確認をし、きちんと手続きをして口座を開いたわけだから、何も後ろめたいことはない。名前が出ても何も迷惑はかからない。いったいこの報告書は誰の方を向いているのだ。

まだ若い事務官が、しゃあしゃあとしらを切り、開き直る。やっぱり外務省のなかはおかしい。この際、徹底的に膿をだすべきだ。

 

環境事業団に対するちょっと変だぞ、と言う声が大きい。環境事業団がやっている事業を総点検して、環境事業団がやる必要があるのかどうか確認することを、環境省と確認。

 

米国の安全保障政策がどうなるか、河野ーパウエル会談を受け、いろいろな意見交換。朝八時に米国大使館公邸で、意見交換。周辺有事の際に医療その他で日本はきっちりと役割を果たすことを確認し、米国の余剰基地面積の縮小から両国の同盟関係を見直していくべきだ。地方自治体が、緊急時に協力するかどうか等という議論をしていれば、米軍もいざというときに備え、広い基地面積を維持していかなければならないと思うだろう。地方自治体うんぬんではなく、国がきちんと前面に出て、対応をしっかりやる、そのかわり、米軍は普段いらない基地面積を縮小していくという交渉があるべきだ。

チェイニー、ラムズフェルドが推進しているからと言うだけでGOサインを出すのではなく、TMD/NMDを日本としてどうしていくのか、しっかりとした議論をはじめ、アメリカに向かって発信していかなければならない。

 

1月31日

三十一日、国会召集。最初の本会議前に本会議場で、だべっていると、なんか様子が変だ。あれっ? ふと気がつくと、普通は倒れている各自の名札が全て立てられている。どうしたのかなっと思ってはっと気がつく。やべぇ、応召してねえ。

国会というのは不思議なところで、名刺が大変な効力を持つ。当選して議員バッジを受け取るときには、当選証書と名刺を出して、バッジを受け取る。召集日に、登院して召集に応じる、つまり応召するためには、衆議院の玄関から登院し、名刺を差し出す。

議員会館から裏口を通って議事堂に入り、両院議員総会と代議士会をやっている間に、玄関で名刺を出すのを忘れていた。それに気づいて、ダッシュで玄関に。名刺を出して、応召完了。あわてて戻って、間に合った。最初の本会議は、院の構成を決めるだけで十分間。一時間後に参議院本会議場で開会式。そして、二度目の本会議。総理、外相、蔵相、経済担当相の演説。

外務大臣が風邪引いていて演説中に盛んにせき込む。周りから、のど飴をくれるが、演台にもっていくわけにもいかないし、そのまま食べる。次の大蔵大臣もつられてせき込み、大笑い。

麻生大臣、絶望とは愚者の結論である、と演説中、野党の方を向いて、大見得を切る。その後、参議院での演説でも同じようにやったら、与野党の並び方が違っていて、与党の方を向いて、絶望とは愚者の結論、とやってしまった。どっち向いてやってんだ、と与党からやじられたと頭かいていた。

 

夜、エジプト大使館でエジプト映画の夕べ。ユーセフ・シャヒーン監督の他者が上映される。高円宮殿下、妃殿下がご出席。上映終了後、公邸で、両殿下、大使ご夫妻と夕食会。

日本ロレックスのマクドナルド社長が隣の席。ロレックスは、ブルームバーグが入っているビルのそばにある、という話になったので、実は、僕は湘南ベルマーレというサッカーチームの会長をやっていて、ブルームバーグはスポンサーをしてくれていて...、という話をしたら、そのマクドナルド社長が、にやっと笑って、あなたに、私のもう一枚の名刺をあげようといって、取り出した名刺には、Jリーグ裁定委員会の肩書きが。驚いた。

オカノ、ナガヌマ、カワブチなどと昔、サッカーをよくやりました、東京オリンピックの時にはFIFAの受け入れをする委員会のメンバーでした、といわれ、またびっくり。

エジプト大使のお父上は、エジプトでは超有名な歌手で、アメリカのフランクシナトラや日本の美空ひばりのような存在らしい。最後に大使のミニコンサートがあって夜中過ぎにお開き。

 

1月29日

今日の午後四時から、外務委員会理事懇。

ええっー、そんな、俺きいてないよっ、とあせりまくったが、河野太郎 外務委員会理事と決めたのは自民党の中の話で、正式に就任するには、委員会で決定されなければならない。つまり、まだ理事予定者。今日の理事懇は、前国会の理事、つまり現理事の理事懇。

閉会中審査(国会の閉会中に委員会を開くこと)が議題になったのではないかと思うが、明日委員会開会との連絡はない。あさって開会だから、開会を待ってということなのだろう。

 

湘南ベルマーレのスポンサーを訪問し、今シーズンのご支援をお願いする。ベルマーレは昇格する気があるのか、ときつい言葉もあるが、あがらなければベルマーレのような親会社のないクラブはやっていけない。

 

上に書いてあるのですが、メールアドレスが変わっています。よろしく。

 

1月28日

昨日のうちに豊橋へ。豊橋駅のホテルで一泊。

朝、八時に出発し、途中で雪道用の車に乗り換え一時間半かけて、愛知県北設楽郡津具村へ。自民党北設楽郡支部総会で講演。二十一世紀の日本を担う自民党のあり方。ここでも今の自民党に対する危機感は強い。草の根レベルの自民党員の危機感がどの程度執行部に伝わっているのか。伝わっているならば、アクションは?

 

講演が終わってすぐ失礼し、静岡へ。静岡県が委託しているNPOマネジメント講座で、太郎塾や政策過程について講演。

今度の税制改正のNPO法人の部分を説明するが、説明していて、説明しにくい。確かに所得税、法人税、相続税の優遇税制があるが、優遇税制が適用になるためには、寄付金が総収入の三分の一以上なければならない。しかも、一人につき年間三千円以下の寄付は寄付としてカウントされない。なんで?

一人からの寄付は、寄付金総額の2%を超えると、この計算上は寄付金として扱われない。等々...。

全てのNPO法人に優遇税制を適用しても良いと思う。納税しなければいけない額を税金として行政に払うか、寄付としてNPOに支払うか、当然、行政もNPOと税金か寄付かをめぐって競争すべきで、だからこそ、税金が効率的、効果的に使われるようになるはずだ。今のような税金の使われ方ではみんなNPOに寄付するようになるだろう。

とくに最近、各省庁がまるで外郭団体を作るようにNPO法人を作らせている。そこに予算を流して、事業を委託する。まるで、NPOが役所の手先のようになっている。これでは何のためにNPO法をつくったのかわかりゃしない。行政がNPO法人を悪用しないための規制を作る必要があるし、それまで、しっかりと監視しなければいけない。

このマネジメント講座をみても、行政はNPOがタダだと思っているふしがある。NPOも人件費はかかる。いや、きちんとしたNPOをつくるならば、人件費をかけ、マネジメントをしっかりしていく必要がある。行政は、NPOを単なるボランティアと見る悪い癖をやめなければ。

 

1月27日

一月三十一日に国会召集。

当日は十二時から約十分の本会議で院の構成。十三時から開会式。与党は国旗掲揚と国歌斉唱を開会式で行うことを提案しているが、議運の理事会で議論は平行線。

十四時から国務大臣の四演説。

二月五日に代表質問。民主三十五分、自民三十五分、また民主三十五分、公明三十五分。

六日に自由三十五分、共産三十分、社民二十五分、保守十五分。

共産党、社民党がもっと時間を要求し、野党横並びを求めるが決着。

 

1月26日

党の体質改善のために、今すぐにでも動きだそうという若手と、いや、二、三月に一波来るからそれを待つべきだという考えと交差している。いずれにしても国会が始まるまでみんな地元だからなかなか相談もできない。この慣れはいったいなんなんだ。危機感が行動に結びついていかない。橋本派の二回生がどれだけ危機感を行動に出せるのだろうか。

 

政調会長代理を前に、山本環境部会長と私、それに伊藤達也経済産業部会長、細田、大村両代議士で、フロン回収法の打ち合わせ。

経済産業省は、家電リサイクル法が悪評ぷんぷんなものだから、排出者負担ということにこだわっている。フロンのようなガスがそれで回収できるものか。役所のメンツで、行政をやられても困る。フロン法のおかげで自動車リサイクル法案の検討がどんどん前倒しになる。細田自動車小委員長などは、とうとう今年の夏までに枠組みを固めて...。

自動車リサイクルのお金の流れがほんとうにうまくいくだろうか。たとえば、愛知県出身でトヨタの地元選出、自動車リサイクルPTの事務局の大村代議士は、自動車業界のコストダウンについて、メーカーが部品メーカーと一緒になってコストダウンを実現し..、という美しい絵を強調するが、自動車メーカーに部品供給をする部品メーカーの下請けに部品を供給する中小企業にいた私は、メーカーが工場にまで手を突っ込んできて、という側面がどうしても頭に浮かぶ。この視点の違いが、自動車リサイクルのコスト負担とカネの流れで、自動車メーカーから解体、リサイクル業者に金を流しても良いと考えるか、それでは必要なコストがカバーされないかもしれないと考えるかにつながってくる。

 

フロン法案では、向かい合って座っていた細田代議士と、すぐ直後のIT議連の事務局の打ち合わせでは隣り合って座る。各省のIT予算をまとめて報告を受ける。十二年度の補正で、七千億円を超え、十三年度では一兆九九九九億円がITに投入される。

細田さんとは最初に在外邦人の選挙権問題で一緒になり、細田外交部会長時代にいろいろとご一緒させていただき、国立の小中学校に太陽光パネルを設置する補正予算では強烈な援護射撃をいただき、原発の推進法で全面戦争になり、ITではご一緒し、フロンでは...。

 

1月23日

アナン国連事務総長と国連貢献議連の会談。

安保理改革、邦人職員の数、PKO、国連大学改革などなど。

三十分の会談で、通訳が入り、正味十五分。

 

EUの開発担当の委員、ニールソン氏を主賓にデンマーク大使館で夕食会。熱く援助の必要性を語っていた。ニールソン氏、ユルゲンセンEU大使もデンマーク出身。

デンマークは、数少ない対日貿易黒字国。日本の米の輸入規制をかいくぐるためにお寿司にして米を輸出していたり、お箸を日本に輸出したりしているが、主力は豚肉。デンマーク大使は、脂肪の少ない和食が本当に健康食であると思っていたが、そこに脂肪たっぷりのデンマークの豚肉を輸出していて気にしていた。しかし、長寿の国日本の中でも、特に沖縄は長寿であり、その沖縄では本土の三倍の一人あたり豚肉消費量がある。その沖縄で食べている豚肉は、デンマーク産のものが圧倒的に多い。と言ってニヤリと笑った。

 

1月18日−2

思召により来る一月十八日新浜鴨場にお招きになりますのでご案内申し上げます  宮内庁長官。

 

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宮内庁が持っている鴨場の一つにお招きをいただき、鴨捕りをして参りました。新浜の鴨場というのは、皇太子殿下が雅子様とデートしたと言われているところです。

宮内庁は、この千葉の新浜ともう一つ埼玉にも鴨場があり(かつては浜離宮でもやっていました)、毎年十一月から二月の猟期に、内閣、衆議院議員、参議院議員、最高裁判所、それに各国外交団を六回に分け、都合十回の鴨猟を催します。

この鴨猟というのは、あまり世に知られていませんが、非常に興味深い伝統行事です。国会議員がお招きいただく宮内庁行事の中で、もっともエキサイティングなものといえます。

 

浦安のインターの少し東にある新浜の鴨場に十時集合となっていますが、みんな交通事情がわからず、渋滞で遅れてはいけないと早く家を出て、大体一時間前以上に着いてしまいます。そこで、すぐ近くにあるファミレスのジョナサンで、コーヒーなど飲んで時間をつぶします。まっていると、いろんな議員さんが早く来すぎて、時間つぶしにいらっしゃいます。九時半頃になると待ちくたびれて、鴨場に向かいます。

鴨場につきますと、まず、サイズの合う長靴を選び、薄いレインコートのようなコートと帽子と軍手をお借りします。しばし、オレンジジュースを飲んで(飲める人はお酒)、輪投げなどをしながら全員集合するのをお庭で待ちます(何で輪投げなのかはわかりませんが、普通、縁日なんかで子供がやるあの輪投げです)。寒いので、炭火がたかれています。

鴨猟ですから、動きやすい服装でとご案内がくるのですが、ほとんど全員スーツできます。私一人、コーデュロイのズボンとセーターでした。全員そろうと、部屋に入り、鴨の捕り方という8ミリビデオをみて、勉強します。紀子様が網を振っているところも写っています。それから班分けをします。

 

さで網という絹糸に柿の渋を塗った虫取り網の大型判のようなものを一人一本もって、十人一斑で出動です。

この猟は、鷹匠と呼ばれる、でも鴨猟の親分が、夏の間にあひるをよく訓練するところからはじまります(ちなみにこの鷹匠と長良川の鵜匠は国家公務員です。鵜匠は、代々親から子へ引き継がれますが、鷹匠は興味のある人を時々採用するそうです)。鴨場の真ん中には大きな池があり、三千羽ぐらいの鴨がシベリアから渡ってきます。鴨場の池から、細い堀が十五本掘られています。この堀は、幅一メートル弱、長さ十メートルぐらいです。堀ごとに番木があって、それをカンカンとならすとならされたアヒルが池から掘に泳いできます。鴨は、このおとりのアヒルにくっついて、堀に入ってきます。そこで、鷹匠がさっと餌をまき、堀の奥に誘導します。

鴨が十分堀に入ると、堀の入り口を閉め、待機していた我々が網を持って土手に上ります。

この堀は、幅が狭く、堀の土手は垂直につくられていて、二メートルぐらいの高さがあります。堀に入ってきた鴨は、人が来ると驚いて、飛び上がろうとしますが、堀の幅が狭く、土手が垂直にできているため、羽根をばたばたさせながら、ヘリコプターのように垂直に飛び上がろうとします。そこを我々が、さで網を振って、飛んでいるチョウチョウを捕まえるような感覚で、鴨を捕っていくわけです。今回、私は、四本の堀で、合計五羽捕まえました。

一羽捕まえると、網を後ろに待機している人にさっと渡し、次の網をもらい、堀に残っている鴨をねらいます。大体一つの堀に六羽から二十羽の鴨が入りますので、一人一羽弱から二羽とることができます。アヒルは飛べないので、水面に残ります。

衆議院議員二十人程度が参加し、合計二百五羽捕まえました。捕まえた鴨は、羽根を交差して、頭をそこにつっこむ(これが羽交い締め)と、全く動かなくなります。これを最後にリヤカーで集め、計測して足輪をつけ、放鳥します。

その後、鴨場で繁殖している合鴨をごちそうになります。かつては、取った鴨を食べていたそうですが、動物愛護のため、三十年ぐらい前から食べるための合鴨を養殖するようになったそうです。

 

けんちん汁、ほうれん草のお浸し、ウナギの入った茶碗蒸し、香の物、小魚の酢漬け、それに合鴨とネギを炭火で焼いて、大根おろしをつけて食べます。なぜか、ビールはキリンの一番絞り、酒は月桂冠をお燗したもの。菊のご紋がついた三笠山が食後に出ますが、これは食べずに持って帰ります。菊のご紋の葉巻もいただいて、解散です。

 

せっかくこうした伝統行事があるのですから、広く世の中に公募して参加者を募ることも必要だと思います。たとえば皇太子殿下ご夫妻にもご参加いただき、さで網を一緒に振っていただいてもよろしいかと思います。皇室の土地に国民が伺うわけですから、皇室のみなさまが膳を据える立場になって、おもてなしをしても良いのではないかと思います。皇室と国民のいろんな接点をもうけていく必要が二十一世紀にはあるのではないでしょうか。

 

1月18日

自民党内人事。

政調会の環境部会長代理になりました。部会長は山本公一代議士の再登板。山本、河野のコンビでフロン法を仕上げろと言うことでしょうか。

法案提出の締め切りが、この国会では三月十六日ですので、それがデッドラインです。党内では、環境部会と旧商工部会の対立が残っています。

新車購入時にフロン回収料金を上乗せするか、廃車時に払うか、回収した業者にきちんと回収代が支払われるような第三者基金をつくるか、つくらないかが争点です。フロンのような無色透明しかも無臭のものを回収するためには、環境部会案でなければ無理だと思います。反対していた旧通産省の局長も異動になり、役所の面子にこだわる人もいなくなったようです。

今すでに走っている車の費用負担を年金方式にするか、リサイクル券方式にするか、CFCをつかっているビルの空調にCFCのリサイクルを認めるかどうかなど、詰める点も残っています。

また、長年の懸案の廃棄物の定義などについても部会で議論していこうということになりました。環境税などもありますし、自然エネルギーやCOP6’もやらなければ。

 

自民党組織本部の生活安全関連団体委員長というのに指名され、就任いたしました。

参議院選挙がありますので、そうした選挙対策に走り回ることになりそうです。

 

1月15日

帝国ホテルでシンガポール大使館主催のシンガポールのリーシェンロン副首相との昼食会。

数年前に林、山本両参議院議員とシンガポールを訪れた際に、時間をとっていただいた時以来。

日本の省庁再編、自由貿易協定、アジア通貨バスケット、AMF構想、米軍のアジア駐留など多岐に渡るトピックス。某省副大臣と某省政務官も出席だったため、本当に政治主導ができるのかという議論に随分と時間を割いた。副大臣が、こんな短い任期じゃ無理だよな。

プライベートな集まりだったので、内容は書きませんが、昼食のメニューがすごくて、そのとおりに写すと...

オマール海老と帆立貝に黄色いピーマンのババロワ仕立てを添えてポートワイン風味のソースとバジル風味のペーストで、というのが前菜。

カロリーを控えめに仕上げたクリーミーなカリフラワーのポタージュ、に

旬の真鯛のポワレをバンプランソースとタブナードでトルティッリョーニと季節の野菜を添えて、というのがメイン。どれがどれかよくわからん。

季節のサラダの後、デザートは、苺のムースタルト ヨーグルトアイスクリームを添えて、を食べながら、コーヒー。感動してメニューをもらってきました。

 

夜、韓国からキム・サンウー前国会議員。バクダン議員連盟の仲間ですが、前回の選挙で惜しくも落選。若いバリバリの国際派で、今回も今年の冬に韓国で、アジア経済についてアジア各国の政治家を集め、ダボス会議のようなことをやりたいというプランを持って来日。金大中大統領の側近の一人。彼の所属していた韓国議会の外務委員会は、24人のメンバー中8人しか再選できなかったそうで、外交は票にならないなあ、とぼやくことしきり。彼は最初の選挙の時、選挙区のためでなく韓国のためになる政治家を目指すという公約を掲げ当選したので、その通りのことをやったら、二度目は落選。選挙の理想と現実にやっと気がついたよ、と笑っていました。

アメリカにけんかを売らずにいかにアジアで経済協力を進めるか、IMFを補完するアジアのことを理解したAMFをどうつくっていくかなどなどをテーマにアジアの政治家を集めようということになりました。

 

1月9日

アメリカから安全保障の専門家が来日。ナイ・アーミテイジレポートについて、およびTMDについて意見交換。

JIIAの神保さんが、すごい切れ味のコメントをして、じゃ、私はこれでお先に。うーん、かっこいい。

このレポートは、要するに、アメリカはもうしばらく待つ、その間に日本はやるべきことをやってくれ、それができないならばアメリカはもう日本のことなどかまっていられないよ、ということだとアメリカ側から。そのためには、日本側の安全保障の議論を年功序列の官僚の手から引き離し、政治家が議論する必要がある。しかし、歴代そうした訓練を受けていない防衛庁長官と内閣に力が一元化されていない政治体制では、外の動きに対応できない。

細かいことはいいから、大きな絵を描いて議論してくれというのがアメリカの願いだそうだ。よーするに、日本はアメリカに何をしてくれというのか言ってみてくれ、ということだそうだ。

 

TMD。TMDをやるかどうかじゃなくて、TMDを配備した後、それで対応できない巡航ミサイルやテロにどう対応していくかが問題なんだ、というのが今回のアメリカ側。おいおい、そりゃないだろうとおもうが。アメリカが強すぎて、中国はミサイルでしかアメリカを攻撃できない、だからミサイルを防ぐことをやってのければ中国の力は削がれるじゃないか、ということらしい。そこでいうアメリカには在日米軍基地が含まれる。日本がTMDをやらなければ、アメリカの基地の外側は守れないよということらしい。はっきりと40発の中国の核ミサイルが日本をねらっているという前提で議論が進む。

結局マイケル・グリーンから来週、拡大抑止の授業を受けることになっちまった。

 

古賀幹事長が中選挙区について云々。野党の選挙協力を阻止するための高度な技なのかもしれないが、言語道断だ。今、まずやるべき改革は、定数是正だ。自分が不利になるとルールを変えるでは政治は信頼されない。不信任が通れば解散といって加藤派を追いつめた年末の野中さんと手法が似ている。個人的に古賀幹事長には思いっきり期待していただけに残念。

やはり、全ての力を内閣に。幹事長は、党の実務だけでよい。総理大臣、あるいは担当大臣が発言すべきことだ。

 

1月8日

成人式と出初め式。

参加者が開催してもらってもありがたいとは思っていない成人式の式典は本当に意味があるのだろうか。新成人もやりたいのは同窓会なのだろうから、中学校なり高校なりの体育館を開放するだけにするとか着物業界に全面的にまかせるとか。

成人の日そのものが国民の祝日である必要から考え直すべきなのかもしれない。

ただ、今日の式典八分と芸能人のコント五十分の集いに出席して一番違和感を感じたのは、八分の式典の時には司会者の横についた手話通訳が五十分のコントの間はいなかったこと。ほんとに手話が必要な人は、むしろあのコントの手話通訳が欲しかったのではないだろうか。いかにもアリバイ作りの手話通訳だった。

 

寒風吹きすさぶ中での出初め式。ダイアナ王妃も着ていたという噂の長袖のシャツとズボン下を着込み、コートを着てもがたがたとふるえる。はしご乗りは正月のものかもしれないが、式典としての出初め式は、新年ではなくて新年度にできないものか。桜の花の下での暖かい出初め式のほうが、消防関係者も見物人も都合がよいと思うが。

 

1月5日

相模原の米軍補給廠の新年会。神奈川トライアスロン連合の役員五名で参加。毎年、補給廠で行う日米親善トライアスロン大会も、日本で最大規模のトライアスロンの大会になった。

トーマス司令官から、神奈川トライアスロン連合に対し、立派なメダルをいただいた。

トーマス司令官は五月に帰国し、ペンタゴン勤務に。後任は、補給廠初の女性司令官になるそうだ。補給廠に装備を預けている在韓国の部隊の指揮官が、装備の点検をかねて来日していたが、その指揮官も女性だった。補給廠の施設局長のティルマンさんも女性。

次回の思いやり予算の見直しは、両国とも思い切った議論をやらねばならない。今から、米軍の現場と交流を深め、実情を勉強するにはいい機会だ。

 

自民党神奈川県連が初めて公募で決めた参議院候補小林ゆたかの選挙の打ち合わせ。何を言いたいのかわからないような、というかあたりさわりのないことしか書いていないようなつまらない広報物はやめ、ごつごつと自分の主張をはっきりと出すようなものにすべし、とアドバイスする。

小林君の友人が、ところで自民党の執行部は、参議院選挙に危機感を抱いているのと質問してくる。こっちもそう思っているし、仮に危機感を持っていたとしても、それが伝わってこないのでは、危機感が足りないのだろう。

 

1月2日

元旦の宮中の新年祝賀会からスタートしました。

皇太后の喪に服して、新年の行事は無いのかと思っていましたが、例年通り行われました。

 

参入の服装は、モーニングコートなのですが、皇太后のお葬式以来着ていなくて、議員会館におきっぱなし。あわてて大晦日にとりにいくありさま。お祝いですから中のベストを黒からグレーに代え、なんとかかっこがつきました。

 

宮中には、運転手付きの車で行かなければなりません。自分で運転していっても、参入した後の車の駐車ができないからです。徒歩や自転車はどうなのでしょうか。初当選した翌年に、白い車で伺ったら、数百台の車の中で白は二台だけで、大変よく目立ちました。もう一台は、当時の神奈川県議会議長で、神奈川は、なにを考えているのかと...。

 

十時十五分から四十五分の間に正門から参入し、衆参両院議員は春秋の間で待ちます。閣僚や都道府県知事、議長はそれぞれ別の部屋のようです。ある先輩議員の奥様に、ごまめの歯ぎしり読んでますよとご挨拶されたかとおもえば、奥様とご一緒の船田前代議士に久しぶりにお目にかかったり、新年の挨拶をかわします。

十一時少し前に、チリンチリンとベルがなり、長い廊下を渡って、正殿松の間に案内されます。松の間には、式台がおかれて、その前にロープが張られ、両院議長を中央最前列にみんな適当にたっています。両陛下に続いて皇太子殿下以下六名の殿下と雅子妃殿下以下六名の妃殿下が入られ、両陛下が式台に立たれ、両陛下の右側に皇太子殿下以下、左側に雅子妃殿下以下が並ばれます。

衆参両院の議長が一言、両陛下の安寧をお祈りします、とか挨拶を申し上げ、天皇陛下から一言ご挨拶があり、礼をしておしまい。約五分。

もちろん西暦の新世紀なんて話は一言もありませんし、陛下のお話は、いつの年にも使えるような一般的なお言葉です。

皇族が退出されると、松の間のうしろの障子が開いて、別室(名前忘れました)に通されます。先に、陛下にご挨拶した閣僚が森首相を先頭に、別室を出てくるところで入れ違い。

別室には、ずらっと長いテーブルがならび、一人づつに、杯と尾頭付きの鯛やかまぼこ、栗きんとん等の入ったお重と黒豆、数の子、ごまめがのった小皿があり、花びら餅が包んであります。杯におとそがなみなみとつがれ、これを飲み干さないと杯を包んでもって帰れないので、必死に飲むと、宮内庁の職員に間髪入れずおかわりをつがれ、酔っぱらいました。(私は酒を飲めません)

みなさん、おとそ以外には手をつけず、皿の黒豆やらごまめやら数の子を、お重に詰め込み、横にある白いきれで包んで、杯は小箱に入れて、帰ります。別に食べていっても良いのかもしれませんが。

 

慣れた先輩は、十時四十五分の参入時間ぎりぎりに入り、松の間では一番後ろにいて、さっさと長いテーブルに駆けつけ、おとそを飲むやダッシュで包んで帰ると、帰りの車寄せで黒塗りの車の大渋滞にあわずに、参入から退出まで三十分しかかからないそうです。そんなに急いでどうするんだと思いますが。

 

首相官邸でも新年祝賀会が開かれ、私の同期はそちらにも伺ったようですが、おとそに酔っぱらった私は、車の中で意識不明に眠りこけ、帰りました。