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04年3月30日

新しい本の前書きを書き終わり、いよいよ校正にはいる。
連休明けには出版できそうだ。

セサミストリートのトップが来訪。
セサミストリートの日本版がテレビ東京でいよいよ始まる。
セサミストリートはマクドナルドとは全く反対に、それぞれの地域の子供達の必要に応じたプログラムを作成することに非常に熱心だ。
たとえばアメリカではスペイン語を話す人口の急増に対応した構成になっているし、南アフリカ版では主人公の人形の一人はHIVに感染したという設定になっている。エジプトでは女の子の教育が重要なテーマだ。しかし、日本ではこれまでアメリカ版がずっと流れていた。セサミストリートは、日本の子供達にあった新たなプログラムを開発することにしたそうだ。

昔から一緒に勉強会をやっている仲間が主催する憲法改正の討論会。
勉強会仲間の林、浅尾両参議院議員とゲストの前原代議士、コーディネーターに評論家の宮崎哲弥さん。
この勉強会は今年で十九年目。それだけにパネリストに対する仲間の目も厳しい。
憲法九条、大統領制、移民政策等々に関する議論はおもしろかった。宮崎さんの進行もさすがだった。

04年3月27日

木曜日。
八時に自民党の経産部会とエネルギー関係合同部会。
六ヶ所村の再処理工場の試験の延期を提言する。村井核燃料サイクル特別委員長から真剣に議論しようという対応。
再処理タリバンの津島(青森県選出)、甘利(エネルギー政策の小委員長)、棚橋(元通産官僚)各代議士からは、激しい反応あり。
その一方で、谷本代議士などから現状のまま、六ヶ所村の再処理工場をテストしていくことに疑問が出される。
自民党内では原子力は推進というかけ声以上にあまり考えられていないのではないかという印象を受けた。たとえば、元農水官僚の大村代議士なども、再処理は日本の原子力政策に欠かせないものだという認識だった。いや、ワンススルーという代替案があり、費用的にも、プルトニウム的にもそちらの方が優れているではないかと説明すると、納得してくれる。
部会後にも、やはりああいった問題に触れないで政策を推進していくのはおかしいと思うという議員が何人か声をかけてくれる。
なんだかよくわからないけれど、原発は推進という自民党議員が多いのではないか。再処理を止めるイコール反原発イコール左翼程度の認識しか持っていない議員がいるようだ。
十兆円を超える国民負担を議論もないままにやって良いわけはない。

民主党と消費者保護基本法の改正案の詰めの作業を行う。
委員長提案でないと内閣委員会は通らないかもしれないという危機感を共有してくれていたので、なんとか条文の修正をまとめる。うまくいくだろうか。

金曜日。
タンザニアの外務大臣を囲む朝食会。
お隣に座らせていただいたので、国連改革と日本の常任理事国入りについていかがお考えかと単刀直入に伺う。日本の主張を支持すると言い切ってくれる。新たにできるであろうアフリカの常任理事国枠はどうするのかと尋ねると、最後には話はつくから大丈夫と笑う。もちろんそう簡単にはいかないだろう。ただ、日本の国会議員が、この問題に強い関心があるということは認識してもらわなければならない。
国連への任意拠出金と二国間のODAをこの問題に絡めていきたいと国会は考えていると伝える。

アラブ各国の環境大臣との昼食懇談会。
環境省とGEAの仕切だが、どでかい部屋でロの字型にテーブルを並べ、叫ばなければ話ができないセッティング。しかも、十カ国の環境大臣が五分ずつ自己紹介をして時間切れ。
不完全燃焼の懇談会だった。
堅苦しいことはやめて、もっと自由に話ができるようなやり方がよいのだが。

十年間外務省がろくに何もやらなかった台湾との間の廃棄物の輸出入に関する取り決めが、あっという間に進んでいる。
既に日本サイドから台湾にボールは投げられ、台湾の対応待ちだ。結局、担当者がロクでもないと、物事は進まないという見本になった。

中東の在京大使達が、外務大臣のひ弱なコメントに一度はがっかりしたが、その後に外相のコメントに対する日本国内の各界からの非常に強い反応があって、日本の外務省が対応を一変させたことに驚いている。
たしかにマスコミをはじめ外相のコメントに対する反応は結構すごかった。
外務大臣に面会した中東の大使達は、外務大臣が自分の最初のコメントについては全く触れないだけでなく、コメントを書いた責任者もその場に姿を見せなかった、と。コメントを書いた責任者って誰のことだろう。
中東の大使との会談を受けて、川口−パウエルの電話会談のニュースが流れたが、アメリカに対して本当に影響を及ぼそうとするならば、やり方は違うはずだ。アラブ向けのポーズを取りましたということなのだろうか。それも大切なことだし。

土曜日。日帰りで沖縄。
沖縄で地位協定改定のためのNGOを作ろうという動きがある。
その準備会メンバーと那覇で意見交換会。
日米安保を是とした上での活動にすることと地位協定に関する情報の提供をしっかりやることの二つをアドバイスする。
沖縄でも地位協定とはどんなものか、さまざまな問題の背景といったことが知られていないのが現実だ。情報提供を積極的に仕掛けてこなかった日米両国政府の責任は重い。
日本青年会議所のなかで、地位協定の改定を会議所の運動として取り上げていこうという取り組みが沖縄地区を中心に提案されている。JCのOBの一人として、支援していきたい。

普天間の辺野古移転はもはや死んでいるとしか言いようがない。
それを認めない政治では問題解決ができない。
下地島あるいは嘉手納への移転統合を積極的に推進すべきだ。
政治のリーダーシップの問題で、ハシモトがどうだ、ノナカがどうだということはこの際、関係ない。
沖縄の自治体の首長に自分のパーティ券を売らせている沖縄県外選出の国会議員がいるそうだ。沖縄利権の絡みだそうだが、本当にそんなことがあるのだろうか。

04年3月24日

つい先日、外国の記者と話をしていた時、コウノサンはその若さで自民党内ですでに一派を形成していますが、と言われ、ん?と思った。
話を聞いているうちに、河野洋平は議長になって自民党を離脱しているため、今の自民党、そして河野グループにKonoという人物は一人しかいないということに気がついた。だから、彼は河野太郎が河野派の領袖だと思ったわけだ。そのまま派閥の親分としてインタビューを受けようかと思ったが、ちょっとエイプリルフールには間があったので、実は河野派の河野は僕ではないよと正直に話した。

今朝の外交部会で、ヤシン師暗殺に関する大臣のコメントについて意見をする。高村元外相からも、外務省は外相発言ではなく官房長官コメントの線で動いているのだねと念押し。
外務省からは、外相コメントは事件後すぐだったので、官房長官コメントで修正をして、中東アフリカ局長がイスラエル大使をよんだ時もその線だったとの説明。それでは外務大臣がかわいそうだ。ホワイトハウスだって最初のコメントは報道官が出した。外務省も緊急のコメントは報道官でも良いではないか。

離日間近になった在京外交団長のジブチ大使のための昼食会がポルトガル大使公邸で開かれ、お招きに預かる。
ジブチ大使、ポルトガル大使、バチカン大使、ウルグアイ大使、リビア大使、ブルネイ大使他。

中東各国は、イスラエルの暴走を留められるのはアメリカしかいないが、アメリカにきちんと話をできるのは日本だということから、日本に対して、アメリカへの働きかけを要請。レバノン大使他が川口大臣に面会し、要請する。
まだ、日本に対する期待は大きい。
問題は、ジブチ大使が僕に、外務大臣に会う手はずがうまくいかなかったら仲立ちをしてくれ、と言ってきたこと。あれだけの事件の後に中東の外交団が外相に会えない、あるいは会えないかもしれないという認識でいるということが大問題だ。
かつて、シャロン氏が神殿の丘を訪れ、イスラエル−パレスチナ間が大もめにもめた時、サウジアラビア大使以下の外交団が、日本の外務省の中東局長に面会を申し入れた。局長との面会の申し入れに対する答が返ってきたのは(会ったのではない、合うかどうかという回答が戻ってきたのが)一週間後だったという馬鹿なことがあった。
だから、中東政府、そして在京の大使の外務省に対する不信感はすさまじい。在京の外交団は、外務省のお客様ではないのか。

鳥インフルエンザウイルス、野鳥からは検出されず。
カラスから発見されたのは、屍肉を突っついたりして極めて大量のウイルスを体内に取り入れたことが原因ではないかとのこと。普通の野鳥はそこまでウイルスに接点がない。
では、チャボや養鶏場のニワトリはどうして感染したのか。何がウイルスを運んできたのか。

04年3月23日

ハマスのヤシン師暗殺に関する川口外務大臣のコメントがいったいどうしちゃったのという内容で中東での評価を大いに下げている。
イラクに出兵したことによる日本の貯金を、これで食いつぶしたのではないかという評価すら中東では聞かれている。
カワグチ頼むに足らずという評価は中東各国で定着しつつあり、話すならばフクダという声が在京の大使からも聞こえる。
川口大臣
I express concern at the news that Sheik Ahmed Yassin was killed in bombing carried out by Israeli Air Force helicopters アナン国連事務総長
I do condemn the targeted assassination of Ahmed Yassin..
しかも、日本の外相は、アナン事務総長やイギリスのストロー外相のようにはっきりと国際法違反と明言もしなかった。

この事件に関して、イスラエルのハアレツ紙が報道した諸外国からの反応は、記事における登場順にホワイトハウス、国連、EU、コンドリーサ・ライス、ストロー英外相、フィッシャー独外相、ドビルパン仏外相、ポーランド外相、ルクセンブルグ外相、デンマーク外相、バチカンのスポークスマン、トルコ外相、エジプト外相、イラン副大統領及びイラン外相、レバノン大統領、エジプトの大学生、PFLPのリーダー、ヨルダン政府、スーダンのイスラム教指導者、ムスリム同胞団となっている。つまり、日本政府の反応は、アメリカと並びもっともイスラエル寄りであったにもかかわらず、記事の中に日本の外務大臣の声明は出てこない。中東問題のコアは、イラクではなく、パレスチナであり、その当事者の一方の精神的な支柱が暗殺されるという事態に置いて、日本の外務省は腰が引け、しかもイスラエル寄りのコメントにもかかわらずイスラエルに相手にされていない。
まったくアホか。
外務大臣に代わり(?)、日本の国会議員としてイスラエルの行動を非難するコメントをせっせと中東各紙に送る。

04年3月16日

夫婦別姓法案をこのままにしてはいけないという動きが自民党の中で大きくなっている。
法務部会長の滝実代議士が、このままでは野田聖子代議士がかわいそうだと、党議拘束なしでの本会議採決に向けて動いている。
政調会幹部も積極的に成立へというわけではないが、法案提出もできないのはおかしいという流れになりつつある。
今晩の部会長懇談会でも、法案には反対だが本会議採決は議会制民主主義の中で当然ではないかという部会長が何人かいた。
臓器移植法案同様の扱いが望まれる。

政調会長主催の部会長懇談会。
法案提出も終わり、部会長を慰労しようということでお招きいただく。
なにしろ、今国会提出の法案は167本!
政調会長から、こんなにたくさん法律を作っても良いのか、これからは不必要な法律の削減を進めなければいけない。部会長、しっかりやってくれ。
と、いうことで、環境省主管の法律、省令、通達などの見直しを部会で始める。さらに補助金についても同様だ。
手始めに国立公園関係の予算、法律、省令、通達から始める。

WTOにCTESSというものがある。なんのこっちゃという方々が大半だと思うが、細かいことはどうでも良い。
問題は、このCTESSに中東の某国が議論のためのプロポーザルを出している。そして、日本がそのプロポーザルをどう思っているのか、支持してくれるのか、反対の立場を取るのかを知りたがっていた。
ところが、日本政府はこれを黙殺。こまった某国の在京大使がわが事務所に来て、どうにかしてくれ。
結局、まだ枠組みの議論をしている段階だから、個別のプロポーザルの議論をする段階ではないので、日本政府としても取り扱いを決めていないということだったが、それならそれで相手にそう言えばよいだけのこと。
極めて単純なコミュニケーションの問題だ。
ところが、こういうのが極めて多い。
環境省が外国とのコミュニケーションに問題があるというのならばなんとなくわかるが、外務省がコミュニケーションの問題があるというのはそりゃ問題だ。
しかも、アメリカ、ヨーロッパ以外の国の大半の大使が、外務省の対応に問題があると感じている。在京の大使は、外務省のお客様ではないか。
我が国の外務省の国際化が待たれる。

04年3月15日

対北朝鮮外交カードの会で横浜港を視察する。
横浜税関で財務省横浜税関、法務省東京入国管理局横浜支局、厚生労働省横浜検疫所、国土交通省第三管区海上保安本部、横浜市港湾局からそれぞれ説明を受けた後、本牧埠頭にあるコンテナ検査センターと大黒埠頭にある監視カメラのシステムの説明を受け、巡視艇で港湾施設を見て回る。
コンテナ検査センターは、コンテナそのものをX線で検査をするのだが、そのコンピュータ画像をどう読むかというノウハウが極めて重要だ。コンテナに隠されていた麻薬やボートに隠されていた銃と弾丸をどう解析するかを実際のコンピュータ画像を使いながら解説していただく。
中国は同様のシステムを各地に四十台近く入れたそうだが、中国製のシステムで、日本製よりも安いそうだ。オーストラリアなどはこの中国製のシステムだそうだ。
大黒埠頭では、横浜港を監視するカメラの画像をみながら解説を受ける。チリ産のワイン一本を密輸しようとしてつかまった船員などもいて、結構威力はすごい。
ただ、ここのシステムでもわかったことは、北朝鮮を経由してきた船を実際に割り出すのは現状では難しいということ。仕出し港と直前の港はわかるが、それ以外は代理店の情報に頼る。
SOLAS条約の国内法の省令で、過去に入港した十港を提出させることが極めて重要だ。
横浜港にも北朝鮮からの船はいないが、北朝鮮に寄港してきた船は年間に百隻を超える。入港禁止法の実効性を担保するためには寄港地の把握がいかに重要かよくわかった。

年金法案の国会通過が霧の中になった。
結局、この改正案ではだめなのだ。津島前調査会長をはじめ、これまで年金にかかわってきた厚生族はこれしかないと言うが、世の中には通用しない。執行部もそういう認識のようだ。

一歳三ヶ月になるわが息子は、本棚からよくわかる特殊相対性理論なる本を取り出して読んでいる。ひょっとしてわが子は天才かなと思うのは、親ばか? しかも、上下逆さまでも読めるみたいだし。

04年3月13日

テレビをつけたら演壇周辺でもめていた。
神奈川県議会も最近はすごいなあと思って見ていたら、韓国国会だった。
他人のことを笑ってはいられない。
日本の国会でも夫婦別姓法案の国会提出が見送りになった。
国会法を全く無視した法案提出の慣行が衆議院事務局では昭和三十年以来ずっと続いている。国会法は二十人の賛同者がいれば、議案の提出を衆議院議員に認めているというのに。
だいたい、この法案は、党議拘束が必要な法案だろうか。臓器移植法と同じく、本会議で、各議員がそれぞれ投票すれば良いではないか。
君の意見には反対だが、君が意見を述べる権利は保障するという民主主義の根本が貫かれていない。今の国会が、韓国の国会や神奈川県議会を笑えるだろうか。
何年か前に、民主党の枝野代議士が、夫婦別姓で政界再編、と言っていた。つまり、経済政策ではなく、こうした社会政策での考えの違いで今の政治は分かれているのだといいたかったのだと思うが、それぐらい、はっきりと意見が分かれる法案だ。だからこそ、本会議での記名投票が必要なのではないか。
法案を数多く通せばよいというものではない。

今日は茅ヶ崎で、茅ヶ崎自然エネルギーネットワーク、文教大学エコ・キャンパス委員会、太郎塾の共催による茅ヶ崎エネルギーセミナーを開催する。茅ヶ崎市のエネルギービジョンの策定にむけ、また、実効ある活動に向けスタートがきれた。国がだめなら地方からやろう。

ある大手マスコミの社会部の優秀な記者が青森から東京に移ってくる。栄転のようだが、六ヶ所村の再処理工場のことを的確に取材していたので、はずされたらしいともっぱらの噂だ。
日本もけっこう表に出ないことが多い。
太郎塾から再処理工場問題で、青森にメンバーを送り込んだ。
東京電力の株式総会に向けて、株主提案の準備が着々と進んでいるようだ。機関投資家への働きかけも色々なグループが進めている。

サッカーのオリンピック予選で来日中の中東諸国の大使がぶちきれている。ホテルがひどすぎると議員会館の僕の部屋で愚痴る。僕なら喜んで泊めてもらうようなところだが、選手の食事用に割り当てられた部屋には窓もない、と。
バーレーンがグランドが堅いと文句つけていたのは知っているが、いろいろとあるらしい。ま、それがアウェイというものさ。

J2開幕。
ベルマーレは引き分けで発進。

04年3月9日

久しぶりにゆっくり出社。
朝十時の政審(政務調査会審議会)で、山本内閣部会長、岸田PT座長と三人で消費者保護基本法の改正案の説明。
内容は問題なく了承されたが、政調の事務局から今日の午後二時半に予定されている与責(与党政策責任者会議)の議題に消費者保護基本法の改正が登録されていないとの指摘あり。
およよと確認すると、二時半に与責が設定されているが、公明党の政調全体会議が三時半に設定されることになっており、予責までに公明党の手続きが終わらないとのこと。
しかし、今日の与責を逃すと次回は来週の16日になってしまい、それでは議員立法の法案提出期限の15日に間に合わない。
与責では、三時半の公明党の全体会議での了承を条件として承認するという条件付き上程をかけてもらうように手配を進める。
十一時の総務会も了承。
公明党から条件付きの上程を了承してもらい、二時半からの与責。ここでも了承され、いよいよ国会提出へ。あとは国会対策だ。
これで、臓器移植法改正案と特定船舶入港阻止法案を除き、この通常国会で担当した法案の党内手続きは全て終了。

日米地位協定の改定交渉を始めるとパンドラの箱が開いてしまうという人がいる。では、何がその箱に入っているのだろうか。
アメリカ議会の委員会スタッフから今日、回答が来た。
はっきり言って今の時期に日米地位協定に興味のある議員はほとんどいない。もし、これが議題になっても身柄引き渡し問題が感情的な争点にはなるが、それ以外は議会として手に負えなくなる物はない、と。
さらに、地位協定の改定よりも在日米軍の配置見直しが問題ではないか。国防総省は普天間移転に関して、辺野古には否定的だ。日本がもっと現実的な対応をできないのか。SACOについてもいろいろな話が水面下というか水面で出ているぞ、と。

岡山大学の清水先生と京都大学の田中先生来訪。お二人は、移植学会の会長、理事長だ。今年9月の学会での市民講座での講演を依頼される。市民講座だけでなく、色々な発表も効かせていただくことにする。
脳死移植に関する改正案がまとまれば、生体移植のドナーの保護規定についても議論したいので、ご指導をお願いする。

04年3月8日

僕の国会攻略本を読んでくれた田園調布雙葉高等学校の三年生7人と先生を国会見学にご案内。
一通り衆議院の案内した後、議員会館の面談室で二時間弱の質疑と意見交換。
ゆとり教育というけれど、現場はそうなっていないという彼女たちに、そもそも君たちの年齢にゆとり教育なんか必要ないんじゃないのと反論。
ご満足いただけたかどうかわからないが、少しでも政治に興味を持ってもらえたらうれしい。

ダマスカスの会議への出席、アラブのあちこちにいろんなショックを与えたらしい。
とくにシリア側から僕を紹介されたレバノンには結構なインパクトがあったようだ。
シリアの衛星放送でのインタビューも中東のほぼ全域に流れたらしく、見たぞという連絡が入ってくる。

04年3月7日

木曜日の夜、一緒に晩ごはんを食べていた小渕優子さんが、今日派閥の総会に後藤田さんが結婚の報告に来るというんで、悲しくて派閥の総会を休んでしまいました、と笑って言いながら大きく口を開けて、アスパラガスを食べる。
と、携帯電話がなる。ちょっといやな予感がしたのでレストランから外に出て電話にでると、事務所から大至急、環境省に電話しろとのメッセージ。
あわてて環境省に電話すると、木曜日の朝、環境部会と政審を通った法案に対して、総務会のある幹部がバツを出したと。
確かに水曜日の時点では、各省協議が難航していて部会にかけられるかどうかという法案だったのだが、木曜日の朝八時半の部会開始までにOKが出て、部会、政審とスムーズに通っていた。
某省の族議員が暗躍しているという話だったのだが、その役所とも話が付き、大丈夫なはずだった。
ところが、総務会幹部いわく、この法案では政令に委任している事項が多すぎる、法律にちゃんと書け。
うわっ、やって来たのはプロシャ兵だ。
この法案は小泉総理がこれをやりますと公約した法案だ。しかし、それを法案にするときに最初からとにかくもめた。最初にバツを出したのが自民党の環境部会長だ。えっ、それって俺じゃないか。
そこから勉強会を何回か開いて、関係者全員に納得してもらい、合意を取り付け、それでもあちこちから横やりが入り、ある時は役所がプライドをぐっと飲み込み、ある時は環境省が果敢に突っ張り、やっとこれでまとまりかけたかという土壇場で内閣法制局から法律の名前の変更までさせられたものだ。
ここまで来て落としたら、某局長、某審議官、某課長に、今度の部会長は火はつけるけど消さねえな、と。
法案提出には、金曜日の総務会が最終便だ。内閣提出の法案は金曜日の総務会で承認され、来週の閣議で決定しなければこの通常国会には提出できない(議員立法はまだ大丈夫)。

金曜日。朝八時から内閣部会。消費者基本法案の与党調整の報告をし、了承をもらう。
そして、公益通報者保護法案の修正に関する了承を頂く。この法案に関してはプロジェクトチームで政令委任はだめだ、法律の別表にきちんと書き込めということを取りまとめていた。土壇場でそれができなくなり、政令に委任することになり、岸田座長からそれに関して一言、注意がある。横で事務局長の僕もうなずく。西川政務官がそれについてのお詫び。
そう、ここでは政令委任はだめだと言っておきながら、これが終わったらその反対の説得をしなければならない。

部会終了後、本来ならばマスコミにレクをしなければならないのだが、総務会幹部をつかまえなければならない。レクを中止して、幹部の居所を探す。電話でつかまった。しかし、けんもほろろ。
あたって砕けろで、議員会館の部屋に訪ねる。
政令に委任しているが、極めてその内容が法律で限定されていると説明する。そんなことはわかっているんだ。でも、俺も役人をやっていたから、役人が好き勝手やりたいときにこう書くんだということは知っている。だいたい君がいつも言っていることじゃないか。法案を書き直してこい。このままならば総務会の前に開かれる正副会長会議で問題にする。うぁーお。
総務会を一度のばせるかどうか確認するがやっぱりだめだ。
役員連絡会の直前に総務会長室に駆け込み、事情を説明する。総務会長は落ち着いて、正副会議で話を聞いてみましょう、と。

廊下で新聞記者につかまる。総務会の議題から環境省の法案が消されていますけど何かあったんですか? 早すぎるよ。

ところがなんと、総務会の正副会長の中には、鈴木俊一前環境大臣の他、真鍋、清水と環境大臣・長官経験者がそろっていた!
いよいよ総務会の前になり、鈴木前環境大臣にぽんと肩を叩かれ、総務会で質問出るから上手く答えてね。
総務会でやはり質問が出る。はい、委員会の答弁と付帯決議で担保します。総務会にもきちんと報告させていただきます。
(正副でだいたい火は消し終わっていたに違いない)。
総務会長、にっこり笑って、よろしいですね。

環境省関連法案、全て無事党内手続き終了しました。
でも、まだこれで終わりではない。

04年3月3日

シリアのダマスカスで開かれたアラブ国会議員会議(本部はダマスカスにある)に出席してきました。
アラブ各国の議会(形態はさまざまですが)の議長と議員が参加する会議に日本から初めて招待を受け、オブザーバー参加しました。
日本とアラブの若手の政治家の交流を目的として僕が一昨年から提唱している JALN(Japan-Arab Leadership Network) に対するアラブ国会議員会議及び各国議会からの支持を取り付けるのが主目的でした。
さらに会議の2日目に全体会議の中で日本の国会議員としての演説をする時間をいただくことになり、先週は、そのスピーチを書くのに結構な時間を使いました。ふだんは原稿を読み上げるスピーチはやらないのですが、英語からアラビア語の同時通訳に事前にスピーチの原稿を渡す必要があったので原稿をつくりそれに沿ったスピーチをやらざるをえませんでした。

土曜日の午前11時に成田を出て、アムステルダム経由で日曜日の午前一時にダマスカス着。
日曜日の十時から開会式引き続き会議。
月曜日も一日会議で、夜九時からのアサド大統領主催(でも本人はいない)の夕食会まで出席し、日付かわって火曜日午前二時ダマスカス発、アムステルダム経由、水曜日の朝九時二十分成田着の強行軍でした。
全体会議の合間にシリアの情報大臣、アラブ国会議員会議の事務総長、シリア、レバノン、サウジアラビア、エジプト、UAE、クウェート、バーレーン、オマーン、カタールなどの議長または代理と個別に時間をもらって、JALNへの協力の依頼と中東情勢に関する意見交換をし、シリアのテレビ局二つとのインタビューをこなしました。
二日間で、当初の目的はきっちり果たし、実りの多い出張でした。

日本から本当に議員が参加したというので、非常に暖かいおもてなしでした。
アラブ各国議長の演説の後、オブザーバーの演説になりましたが、ラテンアメリカ国会議員会議(中東と南米の関係は極めて強く、レバノン人は百万人単位で南米に在住し、シリア人も十万人の単位でやはり南米に住んでいる)、IPU、アフリカ議員会議などの正式な機関の正式な代表の前に日本の一国会議員として参加した河野太郎が演壇によばれ、EU代表の次に演説をすることになりました。日本に対する期待の大きさが現れているのではないかと思います。

会議そのものは極めてアラブ的で、では十五分のコーヒーブレークと議長が宣言すると、一時間半のコーヒーブレークになり(その間に各国の代表団に話をつけて議長との会談に持ち込むことができたので、ありがたい時間ではありました)、では昼食の後は四時から会議を再開すると議長が宣言しているのに、四時にまだ宿泊先のホテルにはたくさんの代表団がいたり(こっちもそれをよんで遅れていきました)、十分程度の演説のはずがみんな時間を気にせずに好きなだけ話し、もちろんオブザーバーの演説の日程などは事前には決まっているはずもなく...。
でも、会談を頼んだ議長は、会議を抜けてきたり、コーヒーブレークの時間を割いてくれたり、サウジアラビアのように代表団の泊まっているウイングに呼んでくれたり、全員が会って下さいました。
日本もやる気があれば、いろいろな議員外交ができるという確信を持って帰ってきました。

九時二十分に着陸し、十時十三分の成田エクスプレスに乗り、十二時半からギリシャ大使公邸での昼食会、三時から宮崎秀樹参議院議員と臓器移植法の改正案の詰め、四時から環境省提出の四本の法案の部会と政審、総務会の準備、五時から公明党と消費者保護基本法の改正案の法案作成協議、六時からテレビの取材。
うーん、ちょっと時差ボケ。